緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

これこそホスピス!(2)かあさんの家

2008年01月17日 | 医療

ホスピスの原点は十字軍の遠征のころでした。
戦地から戻る最中
亡くなる人が孤独の中で死を迎えていることに
もてなしの家をつくったのがホスピスの始まりでした。

家族に迷惑をかけたくない
家で死にたいけれど核家族でそうもいかない

ある意味多くの方が孤独な今の時代に
家の温かみの中で人生を閉じることは
簡単なことではなくなっています。

このグループホームのような家のホスピス
これぞ、真のホスピスだと思いました。

東京にも有名なグループホームのホスピスがありますが
兎に角、お金がかかりすぎています。
普通の家、普通の人々、平凡さ、あたりまえのこと
これが本当に大切なのです。

是非、一度HPに行って見てください。
本当に素晴らしい活動です。
このかあさんの家と繋がりがある方が
私の近くにいらしたということも誇りでした。

私が出来ることといえば
がん性疼痛緩和の話や
症状緩和のプラン立て位ですが
これでボランティアとしてお許し頂けるなら
いつかお訪ねさせてください!!


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6 コメント

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先生、ありがとうございます! (キャサリン)
2008-01-17 23:33:19
日本列島は冷蔵庫の中状態の今日この頃です。 新聞、テレビでは目を背けたくなるニュースばかり。 「かあさんの家」を教えて頂き、新美 南吉の本を読み終えた時のような切なさと感動で (涙)が ハラハラ。品格も大切だけれど… 「おもいやり」 学ばせて頂きました!
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キャサリンさん (aruga)
2008-01-18 21:26:57
時々、どうしていらっしゃるかなあ、お元気かなあって思っておりました。コメントありがとうございます。
ね、ね、素敵な所ですよね。同じように感じてくださっていることが、本当に嬉しい!
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死の向こうにある永遠の世界は?? (トーマス)
2008-01-18 23:17:06
はじめまして。

私の妻は「多発性骨髄腫」という血液の癌を告知され、もう8年になります。67歳の夫が看病しておりますが、もうこの年になると、看病と家事などで、かなり疲れが溜まっていますが、二人とも、クリスチャンなので、死に対する不安などは全くありません。

最近、こんなことばを、ネット上のどこかで見ました。含蓄のあることばだと思いました。
「あなたが"死にたい"と言って無駄に過ごした今日は、昨日死んで行った人が、懸命に”生きたい”と思っていた"明日なんです。」

最近、「死にたい」という若い人が急増していますね。
裏を返せば、それは、「生きたい!」「生きる意味を知りたい!」という心の底からの叫びなのだろうか、と考えたりします。

人は一体、何のために生きているのでしょうか。
人はどこから来て
何のために、勉強し、働き、生きて
どこへ向かっているのでしょうか。
なぜ、人は孤独なのでしょうか。
愛とは何か、生きる意味、死とは何かなどのことについて、ブログで分かりやすく聖書から福音を書き綴って来ました。
ひまなときにご訪問下さい。
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/
(聖書のことば)
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」

「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」
                   
★私のブログから----------。
「生きる目的は一体何か」
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/m/200705

       
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トーマスさん (aruga)
2008-01-19 22:27:02
こちらこそ、はじめまして。
ブログのご紹介ありがとうございました。是非、ご訪問させてください。これからも、よろしくお願いいたします。
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感動と切なさ・・ (himawari)
2008-01-20 00:46:15
この施設の皆さんの行動で、介護施設で対象にならない方々やご家族の皆さんもどれだけ救われているだろう・・要介護の人や認知の方々も自宅ですごすような環境で過ごせる・・本当に素晴らしい事だと心から思います。・・そういう施設を知っていれば介護の悲しい事件が防げたかもしれないと思う反面10数万円を支払う事ができない人も沢山いる事も事実。
もっともっとそうやって支援しようとしてくれる人達にも、切羽詰っている当事者にも国の支援が暖かいものであってほしいと思います。
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コメントありがとうございました (aruga)
2008-01-20 23:05:39
himawariさん
素晴らしいですよね。多分、金銭的な部分について、社会資源の活用には熟知された方々が福祉と協働されているようなので、十分な検討がされていると思います。
もはや国の支援は期待できません。少子化等から国は小さな国家に縮小していく方針。できるかぎり、行政ではないところで、私達で何とかしていくしかない社会になっていることを覚悟し、実行しなければならないのです。そういう意味でも、このかあさんの家の方々には本当に気概を感じます。
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