ここで、ふと思いました。
「痛みがあると何もヤル気がでない」
患者さんもおっしゃいますし
私自身、体の一部が痛いだけで
全身やる気を失っていると感じたこともあります。
痛みがあると、この内因性物質がドパミン遊離を抑えている。
その結果、側坐核は発火しない・・
おおお・・
なるほど・・
改めて、痛いとヤル気がでないという
この機序に納得できます。
ということは、痛みを止めるとヤル気がでる・・ということ
モルヒネなどのオピオイドは
出なくなったドパミンを正常に戻してくれているわけです。
鎮痛薬は鎮痛だけの作用ではないのです。
痛みをとったことによって
綺麗にお化粧をするようになった方
ご家族とこれからのことを話し合えるようになった方
治療に前向きに取り組むことを了解してくださった方
それらは、すべて生きる力につながりました。
痛みがあると死にたいと思う方もいらっしゃいます。
そのような状態を
本来のあるべき姿に戻す・・
オピオイドは実に生きるための薬剤だと
自信を持っていうことができます。
鎮痛薬としてのモルヒネが死ぬ薬なんて
現在の科学から考えると
何と古い、
間違ったイメージなんでしょうか・・・
心強い言葉を頂き、明日の診療に元気を頂きました。
患者さん方に、当然の権利だよと言っていただけるように、安全に適正に投与されることが保証されるべく教育・啓蒙活動をつづけていきます。
GVHDとサイトメガロウイルスによる腹痛に1年半位オピオイドを使用しました。
同志(闘病仲間)は本当に驚いています。
まだまだ、「麻薬」がかなり特別なものと認識される方々が殆どです。
オピオイドの使用自体が問題ではなく、治療医が適性使用できないこと、がんだから痛くて当然で、耐えられるなら我慢も当然、と思いがちな患者さんに適切に介入しないことが問題にある、と実感しております。
私は身をもって、苦痛緩和は患者さんの当然の権利で、オピオイド使用は特別ではないと発信していきます。
先生の記事を参考にさせて頂きます!!
生きる薬ですよね。本当に。処方医が自信を持ってそう言える事が大切ですよね。
はおとさん
コメントありがとうございます。2つのコメントがまったく同じではなかったので、2つともアップさせて頂きました。認証制にしているので、アップまで時間がかかってしまい申し訳ありません。
お父様の腰痛の原因となる診断がついてよかったですね。ご家族の方々が支えられている様子、ブログをお訪ねし拝読させて頂きました。お父様お幸せですね!こちらこそ、色々教えてください。ご家族の方々の心を忘れないようにしたいと思っております。
今年の九月に父(75歳)が
突然腰椎の圧迫骨折を起こし、
激痛で動けなくなり、
近くの総合病院で検査を受けた結果、
多発性骨髄腫のⅢ期と告知されました。
その後すぐに専門の病院に転院し
歩けるようになりました。
今のところとても元気なのですが、
父のこれからの生活を考え、
緩和ケア、ペインクリニックのページを
見ることが多くなりました。
そんな時、こちらのページに
お邪魔させて頂きました。
とても参考になるお話がたくさんで
心強く思います。
これからもいろいろなお話、
どうぞよろしくお願いいたします。
父(75歳)が今年の九月のはじめに
突然腰椎の圧迫骨折を起こし、
入院しいろいろ調べてもらったら、
多発性骨髄腫という病気であることが分かりました。
今は専門病院に転院し、
最初は寝たきりになるかも。。。と
思っていたのですが、歩けるようになりました。
私は先々のことを考え、
緩和ケア、ペインクリニックなど
ネットでいろいろ検索しているうちに
こちらのブログに辿り着きました。
どうにか痛みなどとはあまり仲良くせず、
毎日を送って欲しいと思っています。
ですので、これからも
どうぞよろしくお願いいたします。