緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

1週間が過ぎました・・

2008年12月24日 | 医療

(写真は、ミミに連れて行ってもらった The ALBERT という
 ビクトリア駅近くの伝統的雰囲気の味わえるパブレストラン。
 クリスマスディナーが始まってて、ターキー等など美味しかった・・)



多くの医療者の方が、緩和ケアを形作っていくって
具体的には、どういうことをするんだろう・・と
興味を持ってくださっているようです。

病院のことでもあるため、
ここに立ち上げていく過程を書くことは
難しいというのが正直なところですが、
ノウハウとしては意味があることかもしれません。

悩ましい限りです。

実は、今回の異動に際し、あるメディアの方がカメラで追いたいと
言ってくださったことがあります。
緩和ケアチームの立ち上げを発信する意味あるのではと言われました。

が・・私のとって、今はメディア的好奇心より、
まずは足元をしっかりさせたいという思いがまさっているので・・・





異動して1週間。
事務の方は、事前に色々手配もしてくださったのですが
予想以上に手間取ってしまいました。

まだ、科研費(研究費)の異動手続きが終わっていません。
また、一旦退職となっているので、
所得税は給与から引き落とされているのですが
住民税が、行政から振込通知書が来たり、
保険証ができていないので
正月何かあったらいやだな・・と思ったり。



やっと幹部の方々の挨拶に回れるようになりました。

いずれは、一つ、一つの病棟や診療科にも
挨拶に行きたいと思っていますが、
やはり、幹部の方から挨拶に伺い
ビジョンや大事にされていること、
求められていること、疑問、質問などを
聴くことが大切な最初の仕事だと思います。

同時に、一つだけ、まず必要と考えていることのお願いを
話せるようなら、お伝えしています。

とても、嬉しいことに、耳を傾けて下さり
具体的に取り組むとしたら・・という青写真を
多くの方が描いてくださいました。

何をお願いしたか・・・
あまり具体的に書くことは避けたいので
ずっと後で・・
(全然、特別のことではないです。)

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Kay)
2008-12-25 19:47:06
何かを始める 何かを成し遂げる
大変ですよね。
応援しています。
私が 一番大変な時に 一番頼りになるコメントを下さった方ですので・・・
娘は病院薬剤師で 今ケモに携わっています。
先日 つくづく緩和って大切なんだと思うと云っていました。
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kayさん (aruga)
2008-12-25 22:45:30
応援ありがとうございます。PCの向こうで支えて下さる方がいらっしゃるって、本当にありがたく、心が暖かになります。大変を楽しみたいと思っています。
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こんばんは (ゆきんこ)
2008-12-25 23:41:11
北の雪国はホワイトクリスマスな25日になりました。かなりべたべたな雪が降り続いています。先生のパワーは本当にすごいと思います。新しい場所で、新しい事をはじめたり、広めたりすることは本当にエネルギーが必要ですよね。こんなにエネルギーをもっている先生がいてとってもうれしいです。私も来年はちょっとパワーアップするために色々頑張ろうと思います。
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今日は・・ (aruga)
2008-12-26 22:49:14
寒い一日でした。
ゆきんこさんに、笑われてしまいそうです。
子育てに注がれていたエネルギーを自分のために使えるようになったからなのかもしれません。
元気に、心配があまりなく成長してくれた子供たちのおかげですね。
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来年が笑顔の多い一年となりますように (イラストレーター妹)
2008-12-30 18:12:28
先生、ご無沙汰しています。’07年7月16日にイラストレーターの姉を看取っていただいた妹のゆり子です。姉が亡くなった後も、姉に思いをはせながら、先生がお元気でいらっしゃるか案じては、このブログを拝見しています。新しい環境でのますますのご活躍をお祈りしています。現在住んでいるシンガポールから、今晩日本へ一時帰国します。当時赤ちゃんだった二人の娘も4歳と2歳になりました。上の子は今でもよく姉のことを話しています。最近、上の子はお医者さんになりたい、下の子は看護婦さんになりたい、と言いはじめました。バイオリンも始めたので、バイオリンの弾けるお医者さまだったら、きっと子供にも人気が出るわよとおだてておきました。ただ、ついこの前までは、タクシーの運転手さんになりたかったので、まだまだ夢は七変化するかもしれませんが。2009年が笑顔の多い一年となりますように。年末年始をどうぞ健やかにお過ごし下さい。
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思いは伝わるものなのですね (aruga)
2008-12-31 00:51:17
今年の11月、お姉さまと似たご病状の方が外来にいらっしゃいました。ゆり子さんご姉妹、お姉さまの娘さんのことを思い出しておりました。
ゆり子さんのお嬢さんも随分成長されたのですね。ゆり子さんが難しい場面でも、ご家族にゆっくりと優しく語りかけられていた様子を思い出します。娘さんも素敵な女性になっていかれることでしょう。もし、医師になられるなら、仲間が増えることを楽しみにしている医師がいるとお伝えください。あと20年、待っていられるように、私も成長し続けられるように、励みにします。
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PCUとは? (ビタースイーツ)
2009-01-14 20:51:46
実は母がPCUに入院してる間、母が亡くなるまでの約6ヶ月間、付き添いの形でPCUで一緒に生活していました。その当時、既に「これはモノスゴイ体験」なんだって実感していました。毎日毎日が死との対面なんです。反面、今日は母と一緒にどこに行こうか、とか、どんな映画(ビデオ)を見ようか、なんてことも考えながら暮らしていました。そんな中で未だに忘れられない担当医の言葉がありました。ボランティアの方々も多く働いていらっしゃったんですが、「してあげている、と思っているボランティアは要らない。させていただいてるのだから」と仰っていました。
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ビタースイーツさん (aruga)
2009-01-15 23:14:55
PCU(緩和ケア病棟)にいると死と隣り合わせのような感覚で、いつも緊張状態に置かれてしまうのかもしれません。リラックスしたぼっとした一日が楽しめる場所となるには、どうしたらいいのかしら・・
ボランティアさんのことも、PCUではよく言われる言葉なのですが、改めて、ここで読ませて頂いて、もっと力の抜けたありのままのボランティアさんがいいなあと思ってしまいました。
これは、自分自身に向けた自戒のメッセージでもあります。
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釈迦に説法ですね(笑) (ビタースイーツ)
2009-01-16 10:44:28
母が亡くなった後、ひとりで見に行った映画がありまして、「死ぬまでにしたい10のこと」という邦題の映画だったんですが、原題が「My Life Without Me」なんです。死期が迫っていることを知ってはじめて「今までの自分の人生は何だったの?」って気づくわけです。でも、ちょっと考えてみれば分かることですが、誰もがみんないつかは死んで行く、既に死の宣告はされてるんですね。そこに早く気づけるかどうか、そして新たに自分の人生を歩み始められるかどうかってことではないかと思います。
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深いタイトルです (aruga)
2009-01-16 22:26:56
My Life Without Me 直訳すると「私がいない私の人生」ですが、見方をかえると、「私がいなくなっても続いていく私の人生」です。
生き抜いた方の人生は、人の生物学的には死んでも、その方の命は生き続いていくともとらえられますね。
深いタイトルです。
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