10年以上前のある年の春、
緩和ケア病棟に勤務していたころ
乳がんの患者さんを受けもちました。
どんな症状に対して使ったか
あまりにも以前のことで
覚えていないのですが
入院してすぐに高カルシウム血症がわかったので、
それによる嘔気か軽度のせん妄ではなかったかなあと思います。
当時、ビスホスフォネートもなく、非定型抗精神病薬もまだ発売にいたっていませんでした。
ハロペリドールを1/2アンプル(2.5mg)
静注で投与しました。
投与して、まもなく
患者さんは落ち着かなくなりました。
いても、たってもいられないような
大きな声を出したいような気分のようでした。
えっ、
まさか・・
アカシジア・・?
繰り返し投与しているとアカシジアは出現しやすくなりますが、
そのときは、
初回・・・
しかも、半アンプル・・・
でも、病態は明らかにアカシジアでした。
(続きます)
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痛い思いを無駄にしないで次にいかすことが、一緒に分かち合ってくれた患者さんへの恩返しと思っています。
最後の一文に言葉にならない悲しみを感じます。
CEさんにとって、心地よい日々を送ることができますように。