緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

がんと付き合う・・シンポジウム

2009年02月01日 | 医療

「生活習慣病を予防するために 身近な“がん”―どう対処したら良いか」
というシンポジウムが開催されます。
一般市民公開講座で、
読売ニュース
こんなところに、ニュースとして流れていたなんて、びっくりしました。




私もシンポジストの一人として参加させて頂くのですが、
与えられたタイトルは、「“がん”と上手に付き合うには」

今まで、緩和ケアをやっている医師だというと、
がん疼痛、医療用麻薬、在宅医療、ホスピス、緩和ケアチームなどに
話が集約されることが多かったのですが
がん専門治療の間を膠(にかわ)のように、くっつけ、埋める支援チームとしての
テーマを頂き、とても、感激でした。

一般の方を対象としたもので、
期待される話は、多岐にわたります。
また、個別性も高いため、一般化しきれず、
偏った印象をもたれないように工夫しなければならないと思っています。
どこにフォーカスを集めるか、思案中です。




今、がん患者さんの自殺率は、世界的にはおおむね0.2%程度であろうと
日本の精神腫瘍学のグループは報告しています。
500人に一人です。
がんではない方の自殺より1.8倍高いことが
1994年のメタアナリシスの結果から示されています。




がんと付き合う方法・・
医療者だけではなく、ご家族やご友人の方にも、
支援チームに参加してもらえるような提案ができるといいなあと思っています。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生バランスがとれているも... | トップ | 力強さを取り戻された患者さん »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お付き合い (えび)
2009-02-01 20:12:45
治療方法、効果のある薬などで
がんが死の病から 長く付き合う
慢性疾患に近い感じにとらえても良いのでは、
という話があると聞いたことがあるように思います

そうでなくても、生活習慣病のリスクは
がんのリスクでもありますね

笑ってNK細胞の活性を高める、というのも
良さそうですよね
返信する
本当に・・ (aruga)
2009-02-01 22:06:10
今やがんは、慢性疾患ですね。長い旅路です・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事