私は、今まで一度も裁判の公聴を
行ったことがありません。
ドラマの中のやりとりや
ニュースでしか知りませんでした。
これが、日本の司法の現実か・・
驚愕でした。
福島県立大野病院事件第七回公判(5)
ココをクリックして頂くと
傍聴をそのまま筆記されている
ロハスメディカルのブログに飛びます。
例えば・・
検察官 用手剥離でも剥がせたなら、指先には触感がありませんか。
加藤医師 ある程度はあります。
検察官 クーパーは指に比べて判断しやすいのですか。
加藤医師 クーパーを使うと感触は判断しづらいのですが、使えるところは指を使ったので。
検察官 クーパーを持ち替えたのは何回ですか。
加藤医師 詳しくは覚えていません。
検察官 どういうところで持ち替えましたか。
加藤医師 指先では剥がれにくいと感じたところです。
検察官 どちらが多かったですか。
加藤医師 併用し始めたころは用手の方が多かったです。
検察官 用手剥離しづらい所とは、どこでしたか。
加藤医師 場所は特定できませんが、索状物があったような場所です。
検察官 他にはどういう所ですか。
加藤医師 具体的には言えません。
検察官 場所ではなく状態で言うとどういう場所ですか。
加藤医師 状態で言うと、用手剥離しづらい場所です。
検察官 索状物に切れ目を入れたというのは、どの辺のことですか。
加藤医師 何カ所かありますが、子宮後壁のどちらかというと下の方です。
検察官 胎盤が残存していたのは、どの辺りですか。
加藤医師 場所的には用手剥離した所です。
(ここまで引用)
こんな感じのやり取りが、延々続いています。
読んでいて、次第に不快になっていきました。
何度も、何度も、言葉を変えながら
追い込んでいくさまは
心理作戦などという高尚なものではなく
魔女裁判です。
これが、日本の司法の実態・・
そう感じたところに
こんな記事を見つけました。
『国家と罰』 【第1章】 誰が主権者を吊るせるか? 二重の職人芸(日経ビジネスオンライン) - goo ニュース
この中で、佐藤優氏は次のように述べています。
日本の裁判制度ということならば、悲観的にならざるを得ません。私も刑事被告人になるまで分かりませんでしたが、あれは近代的な裁判ではなく、「お白州」です。それに検察官、裁判官の外交に関する知識は、実に頼りなく、公判で外交秘密の漏洩を防ぐために被告人である私が努力するしかない。私は長年、外交の世界で情報屋をしてきたので、機密情報を、実は腹にたんまり抱えています。犯罪に該当する行為をした覚えはないから、もちろん無罪を取りたい。しかし、国益を害する内容にまで言及して自らの無罪を立証する気にはなりませんでした。そもそも検察が有罪を立証するのではなく、被告人が無罪を立証するという魔女裁判のようなゲームのルールが適用されるのが現下日本の裁判なのです。
近代裁判ではなくお白州、魔女裁判・・
先の傍聴記録から感じたことが
そのまま書かれていました。
この大野事件の起訴の是非については
ココでは取り上げないことにしたいと思いますが
医師がこのような追い込まれかたをすると
無実であったとしても
PTSDとなってもう臨床現場に
戻ることも出来なくなってしまいそうです。
被告「国」の参考人として法廷に立ったことがあります。国立大学病院勤務時代の訴訟でしたから。
原告側弁護士たちのレベルの低さに驚きました。
遅刻して開廷に間に合わない
顔つきに知性がない
質問が支離滅裂
どのように追い詰めようとしているのか戦略がない
いらだたせようとするのがみえみえ
勉強が足りない
こんな連中に望みを託している患者さんのご遺族が気の毒になりました。
「白い巨塔」を読んで、裁判について勉強して望みました。理論に基づいた正々堂々とした論戦を期待していたのですが、見事に裏切られました。本当に時間の無駄でした。
結果を受け入れるために裁判が必要なら、受けて立ち全力を尽くします。でも医師にそこまでさせるなら、弁護士の方にもっと勉強して出てきてほしかったと残念な思いが残りました。
裁判官は好感の持てる方でした。
一口に弁護士と言っても、やっぱりピンからキリなのです。でも、素人にはその見分けは難しいどころかわからない、というのが現実らしく、これからの時代、弁護士過誤というのが出てくる…と、かなり前に主人が申しておりました。主人の知り合いに裁判官、検察官、弁護士等々おりますが、やはりピンキリだと、素人の私でも感じる事があります^ロ^;。