緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

エンゲージメント:双方の成長に貢献しあう関係のこと

2019年06月09日 | 医療
エンゲージメントとは、
愛着、思い入れ
と訳されることがあります。

一歩進んで、
個や組織が一体となり
「双方の成長に貢献しあう関係」
という意味で用いられることもあります。




医療では、2016年にWHOが
患者エンゲージメントと題して、
2016年に、以下のようなレポートを
公表しています。

Patient engagement
WHO
https://apps.who.int/iris/handle/10665/252269


現実を患者さんに説明することは、

どのような状況であったとしても、
患者さんに自分の医療やケアに
可能な範囲で、
参加してもらえるように、

お任せします・・ではなく、

主体的に、でも、ともに、

その目的は、
医療者も患者も
双方の成長に貢献できる
関係性を築くために。



関りがあり、
決定に関与することは、
満足度を上げ、
後悔を抑えます。


今まで上手く表現できなかったことが
まさに、このエンゲージメントという言葉に
集約されていたのだ・・と
気付いた時には、
埋もれていたものの形が分かったような嬉しさでした。

これで、もう少し、上手く
伝えられるようになりそうです。

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