日本癌治療学会で名古屋に行っていました。
昨年から始まった患者さんの学会参加。
今年は、患者アドボカシー(Patient advocacy)をテーマにした
シンポジウムも開催されました。
フロア参加者が少なくて、ちょっと残念でしたが・・
advocacyとは、直訳すると擁護とか支持です。
ここでいうadvocacyとは、
健康権利を擁護する活動というとよいでしょうか・・
ちなみに、医療者はadvocate
つまり、患者さんの”健康権利を擁護する人”であることが求められます。
この患者アドボカシーに一貫として、
患者さんにがん治療を学んでもらう場を作っていくこと
つまり、患者教育の取り組みが始まっています。
患者さんにとどまらず、学校でのがん教育も検討されているようです。
病院に設置されている患者相談窓口は、
この患者アドボカシーの一環ですが、
患者アドボカシー=相談窓口
ではありません。
今まで、こうしたことをあまり意識していなかったのですが、
ESMOに参加して、当たり前のように謳われていて、
何とも自分の感覚が遅れていることを実感しました。
緩和ケアもこの視点から見ていかなければいけないなあと痛感しています。
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最も患者が欲しいのは、専門家からの最新の情報だと思います。
緩和ケアも、時間を経ながら、患者・一般職の認識や患者からのお医者様へのアプローチが変化しているような感じがするのですが、最前線にいらっしゃる先生はどのようにお感じになっていらっしゃいますか?
S野義さんのCMを観て、人間はホントに「痛み」には弱いからなぁ…と感じます。
先生、よろしくお願いいたします。
>患者・一般職の認識や患者からのお医者様へのアプローチが変化しているような感じがするのですが
確かに、普通に近くなってきたように思います。以前は、緩和ケアという言葉そのものが知られていませんでしたから。
でも、本質的には、変わっていないような感触です。以前、女性ファッション誌に、緩和ケアを取り上げてほしいと間接的にプッシュしたことがありました。その返事に愕然としました・・ 15年前と何も変わっていないなあ・・と