昨日、何か書こうと思って、PCに向かったのですが、
麻生発言に、憤り、呆れ、書く気力が失せてしまいました。
「医師は社会常識欠落している・・」
「小児科、婦人科が猛烈に問題だ。急患が多いところは皆、(医師の)人がいなくなる」「これだけ(医師不足が)激しくなってくれば、責任は医者の(方にある)話じゃないか」「社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値判断が違う」
アメリカ大統領選挙で、何か月も戦い、試され、大人の政治家の様を見た後だけに、
未曾有の問題発言に、耳を疑い、目も疑いました。
福岡の飯塚病院は、麻生グループの病院だそうですが
そこに勤務する医師の心境を考えると
我々の痛みを超えた苦痛を感じているのではないかと
案じています。
今まで、医師不足問題には遠巻きな姿勢できましたが、
一言書かずにはいられませんでした。
先生はどうかわかりませんが、私が知る限りの先生は、社会常識とはかけ離れていると以前から感じていました。
麻生さんがそう発言したとき「麻生さんも病院を経営しているから、わかるんだな」と感じました。
全国の医師がすべてとは言いません。
しかし、最近の報道の中で大阪の阪南病院の件にしても患者が主体ではなく、お金で動く医師が患者を見捨て一斉に病院を去る姿を先生はどう思われますか?
主治医を信じて治療を任せた患者の気持思いはどうなるのでしょうか?
中には産科医が少なく当直する回数が多くなるという理由で、産科医師から「病院の近くにマンションを借りろ」「ベットはセミダブル」「カーテンは一枚ではなく内側にレースもつけろ」と言っている姿をTVで放映されたのを見ました。
確かに、月半分を病院で過ごすことを考えれば当然の言い分かもしれませんが、何か「してやっているんだ」と言う傲慢さが見えてしまい空しい感じがします。
私は、自分がもしお産をするのであればあの先生には
かかりたくないと思ってしまいました。
医師同士は、互いを先生と呼び合い、先生同士の関係をよくしたいがために、無理なことでも引き受けあう。
そして、医者以外の医療者のことは見下し、「俺がそうしろと言ってるんだ」と医療裁量権を行使する人が多くいるのも確かです。
先生は麻生さんの話を聞いて怒りを感じ、私のこのコメントでも怒りを感じるんでしょうね。
でも、先生怒る前に「自己をみつめて」見てはいかがでしょうか?
私も常にそう自分を振り返り、人生の修行にいそしんでおります。
麻生総理の前に、ある現役大臣が医師不足について医者のモラルの問題と発言したこともありました。麻生総理は、先日保育園か何かのPTAの会で講演したそうですが、参加者が保母さんか幼稚園の先生だと思って母親を悪く言う発言をしてひんしゅくを買ったとか・・・。
なんかこんなことをコメントすると、麻生総理の悪口を言っているようでよくないと思いますけど、一国の首相たるもの、発言には責任を持っていただきたいですし、軽々しく発言するのはやめていただきたいですよね。お勉強不足なのでしょうかね。
どんな世界にも、常識の無い人が多すぎます・・・モンスター○○○とかもそうなんでしょうね。こんなことを言っている自分も、常識の無いところはあるのかもしれませんけれど・・・。
思いつき的発言・放言が続き、
身内からでも批判が出ていますね
現場でどれだけドクターたちが大変なのか、
まったくわかっていないことが
この一言でよく分かります
常識がないのはDiet Memberの皆様のほうじゃ
ないですか? と
やっぱりお坊ちゃまのローゼン閣下では
庶民のことなんぞわからんのです
パーンチ!
私も朝一番にこのニュースを見たときは脱力してしまいましたが、その後いろいろなブログや報道をチェックすると、医師は怒り、利害のからみそうな人は総理の発言を非難している一方で、一般の方では「麻生総理の言うとおり」という意見も結構ありました。
今の日本では「相手の立場を思いやる」ことがみんなできなくなってしまっているような気がして悲しくなりました。
そんな現状を何とか変えるべく、まずは「こんな言葉が出るくらい、総理としてのストレスが大きくて麻生さんは苦しいんだな。」と考えることにしました。かなり無理してですが…。
某国民ほど楽観主義ではありませんが、"We Can Change!"と唱えたい気分です。
医療現場の方でないなら、このコメントはとても自然なご意見と思います。ただ、医療関係者と書かれていらっしゃいますが、もし、医療者(臨床現場に深くはいっていらっしゃる)としたら、ちょっと悲しさを覚えました・・21日の記事が私の感想です。
miyumiyuさん
miyumiyuさんのおっしゃっていることは、21日に取り上げた内田樹さんの記事で、整理がつくと思いました。けして、それは悪口ではなく、麻生さんのアレッ?と立ち止まることが苦手な特徴を端的に言い表されているのだと思いました。
えびさん
こうしたコメントを読ませて頂くと、その方々が他者にどの位アンテナを伸ばしてくださっているか感じます。それにしても、ローゼン閣下って呼ばれているのですか??知りませんでした。遅れを取り戻した感覚です!(ローゼン閣下ってなんでしたっけ?)
Takさん
一般の方の気持ちもわかるんです。皆ぎりぎりですから、軋んでも当然だと思います。ご指摘のとおり、だからそれで軋みあってもひびになるだけですから、社会としてよい方向にまとめていかなければならないわけで、それは、政治的リーダーが果たす役割でもあると思うのです。で、21日の記事です。
hiroさん
本当に、ご指摘の通りです。
ただ、今回の発言を与党内でも問題として取り上げられ、ほっとしました。一方で、一般の方と医療者の間がさらに開いていることが気がかりです。
人はいると思うが、とりわけ国会議員は
庶民的常識からはかけ離れていると感じるので
“あんたに言われたくないよ!”…
ローゼン閣下というのは
どうも太郎君が空港で立ち読みしていた(?)
コミックからついた名前のようです
失礼いたしました
<風さんへ>
風さんのような意見も、わからないでもありません。
多分風さんは、そういう医者ばかり見てきたのでしょう。「私が知る限りの先生は」と言われるということは、一緒に緩和ケア病棟を立ち上げた医師もそうだったんでしょうね。残念なことです。
「全国の医師がすべてとは言いません」というのは、すべてではないけれどもほとんどがそうだという書き方です。しかしたとえば私が働いている病院(私は地方中規模病院で緩和ケアをしています)では、ほとんどの医師は患者さんと真剣に向き合い、自分の生活も犠牲にして医療をおこなっています。決して風さんが思われているような医師像が日本中どこでも当たり前ではないことは、知っていただきたいと思います。
医師同士が「先生」と呼び合うのは、それが便利で無難だからです。おべっか使い合っているわけではなくて、相手が研修医でも他科の医師でも部長でも院長でも身分がわからない人でも、とりあえず先生と呼んでおけば話が始められる。「先生」と医師同士が呼び合っているのに違和感を感じる人は、医療現場には向かないかもしれません。
aruga先生のチームで一緒に働いたことはないんですよね。そのaruga先生に対して「自己を見つめて」みろというのは、暴言だと思います。aruga先生があなたのことを見下しましたか?aruga先生が常日頃から医師以外の医療者を見下した言動をするという証拠でもお持ちなのでしょうか。修行が足りないか社会的常識が欠落しているのかどちらかではないかという印象を持ちます。
<aruga先生へ>
医師の労働環境が厳しいことは、同じ医療従事者でも案外わかっていません。看護師さんは交代勤務ですから、自分が働いている時に医師が働いているのは当たり前だと思っていますが、自分が働いていない時間帯にもその医師が働いていることには、想像が及ばない。本当の大変さというのは、どんなに訴えても他人には伝わらないものなんだなあと、最近つくづく感じます。
他の職種は労働基準法を遵守するように厳しく指導されるのに、医師だけは当直でどれだけ働いてもそれを申告すると違法労働になるので「仮眠」扱いで労働時間に入らないし、24時間365日実労働か待機でも、待機時間の手当てどころか時間外労働の手当てもなしか微々たるものという病院がほとんどだし。話をしていると職種間のあまりの違いに愕然とします。
阪南市立病院の医師を「金の亡者」みたいに言う人が、医療関係者の中にいる(本当だとすれば)というのも、驚きました。提示された条件ならやりがいを持って働けると思って就職したら、すぐに条件を切り下げられるというのは、退職の十分な理由になると思います。それを非難されるというのは、「医師はどんなに条件がひどくても奴隷であれ」という意見です。びっくりです。よほどひどい医師にしか出会わなかったんでしょうね。可哀想に。
ここに来てコメントを読まれる方の心、私の心・・沢山の思いをそれぞれの心に馳せてくださり、本当にありがとうございます。hirakataさんのシグナルを感じ取る力は、さすが緩和ケアに精通した医師でいらっしゃいます。私もそうある努力をしたいと思っています。
医師の疲弊は言葉では言い尽くせないことになっています。その一方で、医師外と内との感覚のずれは、益々開いています。自分が知りえない立場の人のシグナルを感知することは本当に難しいことです。
現状を訴えながら、どう改善させていけばよいか前向きにとりくんでいらっしゃる連盟の先生方には敬服です。