![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/bc/58c4db0e8a775c5ef4451cf7c7b02e0b.jpg)
Ioannis IoannidisによるPixabayからの画像
病院の中のコロナの風向きが変わってきています。
第2波の時は、症状が軽く、経過を追っていくような患者さん
第3波と言われる今は、症状が悪化して来院、入院、急ぎ投薬が必要・・
何が違うのかというと、
第2波の時は
陽性者の周囲、濃厚接触者を調べたら陽性で
症状はないけれど宿泊施設や病院でフォローといった状況
今は
症状が明らかになって、検査をしたらやはり陽性と
いった状況で病院に来る・・・
つまり、
潜在的に見つかっていない感染者が市中にいて、
症状が出て、そこそこ悪化してから
医療機関に到達しているということ。
言い換えれば、
感染者(ウイルスを持っている)は市中にいて
発症者(症状が出ている)となってから検査に到達・・
もっと分かり易く書くと、
「症状が出てから見つかる」
↓
「症状が出るまで見つかっていない」
めちゃくちゃ、これ、まずい・・です。
感染者は自覚していない(できない)ので、
動けば、それだけ感染源となり
ばらまいてる可能性がある・・
気づくきっかけがないのですから、
その人が悪いわけではありません。
システムとして
人を動かさないという基本に戻る必要があります。
ちなみに、現在投与が検討される薬剤は
ファビピラビル(アビガン®) 軽症者 弱い推奨
レムデシビル(ベクルリー®) 中等症~重症 弱い推奨
ステロイド 中等症~重症 弱い推奨
上二つはまだ国内での保険適応があるわけではないので、
患者さんに投与する前は
一人一人院内の審議を経て処方に至ります。
それを検討する委員会の委員なのですが、
このところ、急に変化してきています。
第2波と比較して、
入院してすぐの患者さんに緊急会議の招集がかかります。
1時間後の委員会に出席できますかという
電話が一日の内に何度もかかってくることもあります。
毎日、PCR陽性者数が発表されます。
病院の中にいると、
その数ではなく、
質の変化を感じます。
症状が出てから見つかる
つまるところ、
症状が出るまで見つからない
という違い・・
ひたひたと忍び寄る影を感じつつ、
私達が乗った船はどこに向かっているのでしょう。
船頭が見えず、
行先も霧の中、
患者さんがいる以上
踏ん張るしかない医療機関ですが・・
市民が健康※で初めて経済は回せるものです。
ワクチンは、早くて来年の3月位ではないかと言われています。
この冬、日本はどう乗り越えていこうとしているのでしょうか・・
※ 健康とは、病気ではないという意味ではありません。
病気であっても健やかであることを含めています。
どういう状況が先生のブログで、
先生はじめ医療従事者の方々の為にも
自分が感染してはいけない!って
さらに気を引き締めないといけない…
あらためて思います。
先生、いつもありがとうございます。
いつも、ありがとうございます。
頂いたコメントにどれほど励まされることか・・
そして、まさに我が意を得たり❗です。
力を合わせて、この冬を乗り越えていきましょう!!