黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

【新緑の高雄】 神護寺参拝 その1 石段を降り登り・・・

2012-06-02 21:49:46 | 京都の寺社・御所・離宮
新緑が鮮やかな京都高雄の神護寺に初めてお参りしました。高雄の山中にあるお寺なので交通手段は
車かバスのみ。今回はJRバスで円町から乗り込んで出発です。バスは通勤通学時間の西大路通りを
走るので満席状態でしたが、立命館大前でどっと人が降りて、そのあとは自分を含めて3人が乗るだけの
ほぼ貸切状態に。カーブの多い坂を走って約30分ほどで神護寺の最寄バス停である「山城高雄」に到着。
バス停の傍が神護寺への参道入り口となっていました。いきなりの下り石段です。
 

高雄は秋は紅葉の名所として有名で、渋滞ができるほどの混雑振りになるとか?
でもこの日は梅雨前の平日の朝なので人は全く見当たらず、新緑の中で鳥のさえずりに加えて
下から聞こえる清滝川のせせらぎの音も心地よく、癒しゲージはMAXに!そして石段を降りきった
ところに清滝川にかかる朱色の高雄橋があらわれる。この橋からの眺めは最高にいい。


 

そしてこの橋を渡った先に「下乗石」 鎌倉後期の正安元年(1299)のもので在銘では最古のものだとか。


この下乗石から先が、今度はなんと登り石段・・・。しかもすごくキツいし・・・。
それまで軽快に気持ちよく歩んでいたのに、一気に暑さも増してくる。いつもの西国巡礼ならそれも
覚悟の上なんだけど、今回はまったくの観光参拝なので、キツいのは嫌!歩くのも嫌!なのに容赦のない
急坂の石段が続く。しかも先ほど降りてきた石段の数も相当長い距離ではなかったか?帰りはあれを登るのか?
と帰路の不安も覆いかぶさってきて・・・。とかなんとか考えているうちに「硯石」という大きな石のところに到着。
 

この「硯石」とは、弘法大師空海が神護寺に在山の時、勅願の依頼を受けられたが、五月雨で橋が
流されたため、この石を硯として対岸に立てかけた額に向けて筆を投げられたところ、見事に『金剛定寺』の
四文字をかかれた・・・とか。空海ヒーロー伝説は尽きないですな。

さてこの硯石までくれば、神護寺はもう目の前!


最後の力を振り絞って楼門に到着。仁王門ではなくて持国天・増長天が守護する二天門。カエデがいい具合に・・・。




続きは次回。

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