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勝海舟と大久保一翁

2011-04-03 21:08:18 | 日記
人の人生には様々な出会いがあり、その出会いがその後の人生に大きく影響することがあります。
勝海舟の大久保一翁との出会いは、正にその後の勝海舟の人生に大きな影響を与えています。
大久保一翁も勝海舟と同様、幕末から明治維新にかけて生きた幕臣ですが、大久保一翁は家康時代から徳川家に仕える三河武士の家柄で将軍の近くに仕える高級官僚で無役の旗本御家人の勝海舟とは身分の差が大きく違います。
封建時代の江戸時代にこれだけ身分の差があって出会える機会も皆無に等しかったのですが、ペリーの来航で幕末動乱の時期にあった頃で、また大久保一翁が開明的な思想の持ち主であったこともあり、貧乏旗本御家人の勝海舟と出会いうことになります。人の出会いはお互いに何かを求めて出会います。そして継続的に付き合うには何か共有するものがなければ長くは続きません。二人は単に徳川幕府の権勢を守ろうとすることでなく、将来のあるべき日本の針路を考えて共に行動します。二人は共に開明的な思想の持ち主で、幕府の中では少数派でかなりの抵抗にあい何度と左遷を繰り返しますが、困難に会うほど二人は関係が深くなり、その行動が幕府の内部だけでなく、幕府を倒した薩摩・長州からもその存在を認められるようになります。この二人がいなければ江戸は壊滅的な打撃を受け多くの犠牲者を出していたでしょう。
いつの時代にも困難な中にも素晴らしい出会いがあり、困難を乗り越えて人の絆が深まり、真の改革が成し遂げられるのだと思います。
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