「書生だの浪人だのという連中は、昔から絶えずおれのところへやってくるが、ときには五月蠅いと思うこともあるけれど、しかし、よく考えてみると、かれらが無用意に話す言葉の内には、社会の景況や時勢が自然にわかって、なかなか味わうべきものがあるよ。匹夫匹婦の言も、虚心平気でこれをきけば、みな天籟だ」(勝海舟・氷川清話より)
実に勝海舟らしい言葉です。社会の景況や時勢を見るとき、私たちはついつい学者や評論家の言うことを参考に物事を判断してしまいますが、私たちの身近な日常生活の中に気付かされることがたくさんあります。私も貧乏生活が長いせいか、病院や生活保護者の施設でアルバイトなどをしてきましたが、そこで見聞きすることは、味わうべきものがあります。天籟とは天からもれる響きの意だそうですが、私たちが見過ごしてしまう身近な生活の中に天の声はあるのかもしれません。
実に勝海舟らしい言葉です。社会の景況や時勢を見るとき、私たちはついつい学者や評論家の言うことを参考に物事を判断してしまいますが、私たちの身近な日常生活の中に気付かされることがたくさんあります。私も貧乏生活が長いせいか、病院や生活保護者の施設でアルバイトなどをしてきましたが、そこで見聞きすることは、味わうべきものがあります。天籟とは天からもれる響きの意だそうですが、私たちが見過ごしてしまう身近な生活の中に天の声はあるのかもしれません。