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チャイコフスキーに想う

2011-05-13 23:18:16 | 日記
音楽音痴の私がチャイコフスキーのことを語るのはおこがましいですが、その作品は交響曲の1番から6番まで実にその生き様を表していると思います。
チャイコフスキーは作曲家になる前は帝政ロシアの法律を司る司法省の役人で苦しんでいる人民の救済の声にも耳を傾けていたようですが、壁を感じて作曲家に転向したようです。
交響曲1番「冬の日の幻想」はロシア民謡を基調とした民族的色彩が強い作品といわれていますが、私は弱い立場の人民への想いがかなりはいったものと感じています。
それが、チャイコフスキーが大変貧しいときに作られた交響曲2番「小ロシア」交響曲3番「ポーランド」と政治的なものから国民音楽へ移っていくようです。
交響曲4番はチャイコフスキーの最大の理解者といわれるメック婦人に捧げた作曲で、婦人への愛のようなものを感じます。
私が最も好きな作品は交響曲5番です。この曲を聴くと力がみなぎってきます。交響曲4番から6番はチャイコフスキーの後期の作品で交響曲は6番の「悲愴」で終わりますが、苦悩の現世から開放を求めているような曲です。
チャイコフスキーは1840年から1893年まで生きました。この時代は正に帝政ロシア末期で革命前夜です。激動の時代に未来への想い持って生きた作曲家であったと思います。

「私が現在の試練にかくも勇気をもって耐えていけるのは、未来へのゆるがぬ信頼をもっているからだ」(チャイコフスキー)
コメント
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