本日は田町の女性就業支援センターで行われた全国薬害被害者団体連絡協議会主催の薬害根絶フォーラムに参加してきました。二部構成で第一部は薬害被害の実態報告でサリドマイド、HIV、ヤコブ、スモン、MMR,筋短縮症、陣痛促進剤、肝炎、イレッサの各被害者から話がありました。当事者の生の声は切実で穏当に胸に突き刺さる思いで聞かされました。特にサリドマイドは発生してから40年たちサリドマイドの被害から年月が経ちがんを患い、その治療は二重にも三重にも難しさが加わり薬害被害の悲惨さを感じました。薬害事件が起きるとその時はマスコミなど注目しますが、時が経つににつれて忘れ去られ被害者にはその悲惨さだけが残ります。イレッサ問題については、先日の東京高裁判決が長年様々な薬害被害者が裁判で闘ってきて勝ち取った薬害の予防原則をひっくり返す不当判決を指摘しました。第二部ではこれからの薬事行政について薬害被害者によるシンポジウムが行われました。厚生労働省の薬害肝炎検証会議で提言された薬害防止のための第三者監視組織について話し合われました。議論の中では厚生労働省から独立した第三者監視組織の必要性も意見として出されましたが、国や企業にはまだまだ薬害に対する意識がなく学校になどでの薬害教育もさることながら企業においても薬害研修の必要性も出されました。薬害は人災であり制度改正だけではなく人の教育も必要であると実感しました。
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