笑顔の江川

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がん患者大集会に参加して

2011-11-27 21:20:28 | 日記

本日、東京医科歯科大学M&Dタワー2階大講堂で行われたがん患者支援機構主催のがん患者大集会に参加しました。「いのちに希望を~新薬と新しい治療~」をテーマにがん治療や抗がん剤などの新薬の承認制度、ドラックラグの問題だと医師、研究者、患者から現状とこれからについて講演とシンポジウムがありました。新薬の承認制度やドラックラグの問題については薬害問題に関わってきた私にとっては複雑な思いで聞いていましたが、あらためて医薬品が世の中に出るまでの仕組み、医薬品の治験制度やその現状など勉強になりました。私はドラックラグは言葉だけが独り歩きしているように感じています。医薬品は有効性と安全性のバランスが大切で、だれでも安全な薬を命を守るために早く求めるのは当然のことです。患者、家族、薬害被害者をはじめ医師や医療従事者、行政や様々な人々が垣根を越えて話し合い、全ての人の命が守られる制度にすることが大切であると思います。様々ながん患者さんとの交流も大切であると思います。

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勝海舟ー人生で一番すばらしい恵みの時

2011-11-27 08:33:31 | 日記

 本からの引用(「勝海舟 最期の告白」守部喜雅著・フォレストブック)になりますが、勝海舟が晩年、アメリカから英語の教師として静岡に赴任してきたエドワード。クラークという人に会うのですが、その人がアメリカに帰って勝海舟の小説「勝安房・日本のビスマルク」を書きます。その中に次のようなことが書かれています。

「・・・数年前のことだが、ジョージ・ニーダム師が日本に伝道旅行に来るというので、来日したら、ぜひ、勝安房に会いに行ってほしいと手紙を出した。彼は東京に着くや、日本人の牧師を通訳として、すぐに勝氏に会いに行ったという。

 勝安房は私からの紹介状を読み、信仰深い訪問者二人を丁寧に迎え入れた。一時間かそれ以上、勝氏はニーダム師が語る福音の真理に耳を傾けた。対談は聖書に出てくるピリポとエジプトの宦官の会話のように、短くはあったが、たいへん印象深いものであった。

 ニーダム師は終わりに、少し躊躇しながら、勝氏に、ひざまずいて祈りたいかどうかを尋ねた。勝氏は、即座に同意し、祈りの言葉は、日本人牧師により、一行ずつ日本語に訳された。祈りを終え、彼らが立ち上がると、勝氏は、涙に濡れた目をして立っていた。そして、ニーダム師の手を握り締め、「人生で一番すばらしい恵みの時でした」と、低い静かな声で感謝を表した。

 日本人にはめったに感情を見せない。ここにいる人物は、刺客となりうる者たちに臆せず立ち向かってきた。これが、キリスト教の説教で、心を打ち砕かれたのだ。ひとたび真理を知ること、それは神の力がなす業であり、人々を救いへと導く。」

 勝海舟の心境を今この時に静かに祈りたいと思います。

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