グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

天才ランナーの力走に思う

2020年03月01日 | 社会
昨日の東京マラソンは一般参加こそ見送られたがなかなか見応えがあった。
というのもエリートランナー(という言い方も面白いが)の1人大迫傑選手の力走に出会えたからだ。
今さら言うまでもないが彼はマラソンで2時間5分台という日本記録保持者なのだが東京オリンピックの代表からはまだ見放されていた。
3枠中の2枠まで埋まり今回のレースが言わばラスト・チャンスだった。
もし昨日のレースでほかの日本人選手が彼の日本記録を上回ればその時点で彼の五輪出場の道は絶たれる、そんなギリギリの局面にまで追い込まれていたのである。
さて、当日のレースは予想通り2時間3分台も、と言われるほどとんでもないハイ・ペースで進んでいった。
そんな下で彼は20㎞あたりでトップから目視できないほど引き離されとても五輪代表の座など無理、‥・と思われた。
ここからが彼の地力というか、真骨頂だった。
レースの後半、彼はハイ・ペースを守り結局最後は2時間5分29秒、日本人最高位の4位でゴールインした。
ゴール手前100mあたりで自身の持つ日本記録の更新を確信したのか、体じゅうで喜びを表していた。
これで彼は五輪代表の座をほぼ確定したように思うが今レースの順位でも分かるように五輪のメダル獲得は容易ではない。
天才ランナーは次なる高みにどう挑んでいくのだろう。


今後キャッシュレス化は進むのか

2020年03月01日 | 社会
政府は昨年10月の消費税率引き上げを機にキャッシュレス還元という痛税感緩和策を発足させた。
これは消費増税による消費の落ち込みを回避し併せて我が国が海外各国に比して遅れがみられるキャッシュレス化を高める意味もあった。
あれから5か月、今後の見通しはどうなのだろうか。
残念ながら10-12月期の個人消費はかなり低下したがそれよりも気になったのは消費者のキャッシュレスに関する意識が思いのほかネガティブだったことだ。
ある調査によれば「6月のキャッシュレス還元政策終了後キャッシュレス決済サービスを続けるか」という質問に対し5割強の回答者が「続ける」としているがなんと4割近くが「還元策が終了後はキャッシュレス決済について減らしていく、もしくは止めていく」意向を持っていることだ。
還元策がなければキャッシュレスとは離れていく、・・・これではなかなか政府の思惑通りにはいかないということだ。
一方で事業者サイドはどうかといえば、これも感触は芳しくない。
昨秋からの還元サービスに参加した事業者の6割は売上増にあまり効果がなかったと回答している。
併せて資金繰りの悪化や加盟店手数料が重圧になっている、というから6月の還元策が終了した時点でキャッシュレス化が引き続き伸長していくというイメージは想定しにくい。
政府は6月以降も今度はマイナンバーカードの活用策の一環として消費者にいくばくかを還元するプランを有しているやに聞いているがそもそもインセンティブがなければキャッシュレスが進まない、いや後退するというのではどうしたものか。
キャッシュレス化の推進というテーマもなかなか手強いものだ。