グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

首相の「完全な形で実現する」発言に思う

2020年03月18日 | 政治
昨日首相がG7首脳とのテレビ会議を行った後に官邸記者団に対し「(東京五輪について)完全な形で実現することでG7の支持を得た」と応じていた。
記者の1人が「『完全な形』とは当初の予定通りに開催することを意味するのか」と確認していたが首相の回答はイエスでもなくノーでもなく「完全な形で」を繰り返すのみであった。
これにはさすがに憤りを覚えた。
冒頭の言葉は各国首脳の賛同を得たことをPRしていたものと解されるがその内容が国民に十分知らされないのはどうにも腑に落ちない。
もし「完全な形」の内容が明確でないのなら「支持を得た」など断言すべきではないしもし開催時期なり開催方法・規模などで具体的にコンセンサスが取れていればこの段階でそのようにアナウンスすればよいのである。
それを記者から質問を受けてもなお「完全な形で」を繰り返すのみでは国民を愚弄しているのではないかと思うのである。
と思いきや、今度はIOCが東京五輪を予定通り行う旨の方針を日本側に伝えてきた。
現に予選そのものの中止が相次ぎ出場選手の確定作業が遅れている最中なのだが・・・。
さらにIOCは「WHO(世界保健機構)の助言に従う」とも述べている。
もう何が何だか・・・・。
世界中が保険をかけまくって責任を回避する構図しか目に入らないのである。
結局東京五輪は翻弄されたまま「その日」を迎えることになるのではないか。