病は気から、老いも気から

昔から「病は気から」という教訓があるが私は同じく「老いは気から」を信奉している。
自分は老いたと思えばますます老いは進むだろうしまだ若いと思えば老いのスピードは鈍化するのではないかと考えている。
つい先日いくつかの学会や有識者たちが高齢者の定義を現在65歳以上のところを75歳以上にしたらどうかとの提言を行っていた。
たしかに昨今の65歳は一昔前の65歳と比べ元気だと思うが国の財政問題を考えるともっともっと元気になってもらわないといけない。（笑）
今65歳以上の人口は全体の26％だったかな？・・・これだけの高齢者を残りの人口で支えていくなどとても財政がもたないだろう。
高齢者の定義を75歳以上とすると人口比では13％程度の半減するがこれが支えられる限界ではないのか。
結局75歳までは極力元気で社会参加し医療費はあまり使わないことが日本にとって重要なことになる。
その点で上述の提言は当然の成り行きだと思う。
病は気から、だが老いも気から、だ。
気を若く持って何にでも前向きに行動しよう。

約束を守らない社会の到来を憂う

日本政府は韓国に対しプサン領事館前の従軍慰安婦を象徴する少女像の設置に関し4項目の対抗措置を通告した。
一昨年暮れ日韓両国外相は従軍慰安婦問題について（韓国側が）ソウル大使館前の少女像撤去に努力する旨の合意を行ったのだがソウルの少女像が撤去されないどころかさらにプサンで新たに追加設置されるとはあまりにもひどい。
いくら大統領がレイムダック状態で非常事態とはいえ明確な外相間合意がかくもあっさり反故にされるとは・・・、あきれて口もきけない。
日露間首脳会議ではロシア大統領が北方領土返還に関し「領土問題は存在しない」と言い放っていた。
中国は国際司法機関の裁定を紙くず扱いである。
米国では次期大統領が「ＴＰＰへの参加はあり得ない」と公言しているが現政権の取り組みなど全く意に介さない体である。
こちらの方はまだ調印前だから約束を反故にしたとまでは言えないかもしれないがそれにしても現政権の方針がいともあっさり撤回されてしまうことには疑念を禁じえない。
いつの間にか世界は約束を守らない社会になりつつあるようだ。
「約束を守る」ことは人間としての最低限の信義だと思うのだがこれほど軽視されるとは本当に残念である。

地方の企業誘致セミナー開催に思う

今日の夕刊を見ていて佐賀県の企業立地セミナー開催案内が目についた。
かってＩＴ企業に勤務していたころ工場建設計画に関わったことがあった。
全国の各自治体から工場建設のお誘いを受ける立場だったのだが高度成長時代は結構応対に忙しかった。
それがバブル崩壊以降風向きは大きく変わり一気に工場建設ニーズは萎んでしまった。
企業サイドも事業環境の変化に苦慮したが工場誘致を担当する自治体サイドもさぞかし大変だったろうと推測している。
工場団地の造成コストは発生していても企業の地方進出マインドは低迷したまま、あるいは海外進出に目を向けていたのだから関係自治体の心中は穏やかではなかった。
そんな中で今回の企業誘致セミナーが開催される、・・・そんな時代が戻ってきたのだろうか。
地方に工場がどんどん増えるということになればこれほど望ましいことはない。
必要な人材だってニーズとともに動くはずだ。
東京一極集中にストップをかけるべく企業サイドの英断に期待したい。
自治体も土地建屋のリースなど新たな手法も検討すべきだろう。
それにしても政府サイドに一極集中是正の動きが見られないのはどういうことだろう。
まるで一極集中を肯定しているようだ。

衆議院解散はいつ？

どの全国紙を見ても「次期衆院選立候補者顔ぶれ予想」が紙面を飾っている。
まるで選挙が行われることが決まっているかのようである。
別に首相の「（解散総選挙があるかって？）ない。ない。」の言葉を鵜呑みにするわけではないがし少なくとも今日現在は何も決まっていない。
しかし一部の世界ではもう「選挙ありき」で走り出しているのかもしれない。
「常在戦場」などと幹事長や選対部門長が急かせるからねぇ・・・。（笑）
かってはロシア・プーチン大統領殿との山口会談を成功裏に終わらせてその直後に総選挙に打って出るのではないかとの観測もあったが会談結果は思ったほどの評価を得られなかった。
ということで12月解散、1月総選挙の構想は消えたのだが次のチャンスはいつなのだろう。
外交成果を生かすという点ではプーチン大統領やトランプ新大統領との会談が予定されている来春辺りも候補として考えられるのだろうか。
首相は相変わらずアベノミクスの踏襲にご執心だが近いうちに成果が見い出すことができるのだろうか。
筆者は解散総選挙の時期はもっと先になるのではないかと考えている。
誰も選挙を行って獲得議席数を減らすことなどは考えていない。
追い込まれ解散にみなされるギリギリのところ先送りされるのでは、と読んでいるのだが果たして？
その前に東京都議選の結果の方が気になるねぇ・・・。

青学の箱根駅伝３連覇に思う

青学が見事に箱根駅伝3連覇を果たした。
昨日の往路5区では結局2位の早大に33秒差まで迫られ今日の総合優勝に黄信号が点灯した。
しかし監督はそんな不安を微塵も見せず唯一心配していたという3区ランナーの区間賞を称賛していた。
あくまでも前向きな監督の言葉とは裏腹に復路にはやはり魔物が潜んでいた。
7区ランナーの思いもかけない不調が現実のものになった。
後続車で見守っていた監督は多少慌てたはずだが何とか区間11位で8区にタスキを繋ぐとその後は本来の強みを取り戻した。
この辺りは選手層の厚さを感じさせるが何と監督は当日出走者を入れ替えていたとのことだ。
ギリギリまでの熟慮が今日の勝利を呼び込んだと言えなくもない。
それにしても箱根駅伝3連覇に加え大学駅伝3冠達成は凄い。
予期せぬランナーの不調はすぐ後のランナーの好走ですぐ取り返す、・・・まだまだ青学時代は続くのだろう。

「日経平均5年連続上昇」報道に思う

新年明けましておめでとうございます。
いやぁ今年の元日は最高のお天気でしたね。
快晴で気温は丁度いい、風はない、こんなコンディションは滅多にない。
一年中こんな理想的な気候が続けばいいのだが…。
それはそうとして暮れの新聞を見ていて「日経平均株価大納会終値は19114円で5年連続上昇」の見出しが目に留まった。
5年連続上昇などと聞くといかにも一本調子で上げてきたようだが実際にはそうではないだろう。
この一年だけとって見ても一時は16000円割れ、11月以降の全く予想外のトランプ効果とかで何とか昨年の終値に追いついただけなのだ。
5年間のスパンで見れば2万円を大きく上回ったこともある。
ということで「5年連続上昇」という表現には違和感を感じてしまったのだがデータに誤りはないのでしょうがない。（笑）
問題は今年どう推移するかだ。
金融緩和や為替レートに頼らない経済改革が進めばいいのだが・・・。
アベノミクスはいつまでも「道半ば」などと言わずに１から再スタートした方がいい。
完全に中弛み状態なのだから。