グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

首相の会食三昧に思う

2020年12月16日 | 政治
首相の連日の会食励行(?)が党内外から批判されている。
それはそうだろう。
ただでさえGoToトラベルキャンペーンを対応を巡って迷走を続けているうえに「ガースー」会見で世の顰蹙を買った。
さらに仲間内の連日の会食三昧とあればこれはもう言い訳の余地はない。
事後に「反省している」と聞かされても国民の心に全く響かない。
こんな簡単明瞭なことが分からなかった、読めなかったというのかねぇ?
前政権のように一強時代が長く続き慢心や驕りがあったというのならまだ分かる。
いやいや、決して容認するわけではないのだが。(笑)
発足直後でこの気の緩みはどこから来るのだろうか、・・・・どうにも理解できない。
過去自民党には「〇〇下ろし」などという穏当なクーデターの仕組みがあったように記憶している。
今こそ発動すべき機会だとも思うのだがが残念ながらそんな気配もない。
政権与党の健全性、自律性はどこに行ってしまったのかねぇ・・・?

突然のGoTo キャンペーンの方針変更に思う

2020年12月14日 | 政治
今夕首相が自身の肝いりとも言われているGoToキャンペーンについて驚くべき大きな方針変更を発表していた。
なんと今月28日から1月11日まで全国一斉に一時中止するという。
つい先日まで「GoToキャンペーンによってコロナ感染を拡大させたエビデンスはない」と強弁し「見直しは考えていない」と繰り返し言明していたのだが感染者数の高止まりや昨今の医療現場の疲弊ぶりを見るにつけとうとう追い詰められたかという感じである。
あらためて思い出すのはGoToトラベルキャンペーンを当初はコロナ禍終息後に、と説明していたのに目先にぶら下がっていた甘い誘惑に負けて前倒してスタートさせてしまったことだ。
エビデンスの有無については未だ明確ではないがその後の感染者数等の結果を見る限り「気の緩み」を含めて感染者増との因果関係は否定できない。
首相は本日の発表で休業を余儀なくされる事業者等への協力金や医療関係者へ供与する支援金を発表していたがその金額は相当額に上り財政面に与える影響も少なくない。
結局首相は自らの非については一切触れていないが昨今の失政は覆いようがない。
政権移譲直後のあの信頼をとり戻すことは容易なことではないだろう。


菅内閣の支持率急低下に思う

2020年12月13日 | 政治
毎日新聞等による世論調査によれば菅内閣の支持率は40%に急落しついに不支持率49%と逆転することになった。
このところ首相の言動や態度には理解に苦しむことがい多い。
メディアとのインタビューで「今のところGoTo キャンペーンの見直しは考えていない」と言ったり学術会議メンバーの任命問題について薄ら笑いを浮かべながら「(世論の反発が)あるかもしれないと思っていた」との発言を考えるとあまりのゴーイング・マイ・ウェイぶりに驚かざるを得ない。
こんな姿勢を続けていけばいつか総選挙や総裁選を待つまでもなく頓挫するのではないかと心配する。
首相はよく「たたき上げ」として田中角栄元首相に擬せられるが元首相であれば平時ならいざ知らずこんな国難時に受けねらいの言動や態度は採らなかったと思う。
残念ながら菅首相は田中元首相と違って世の中の空気が余り読めていない。
その点はたしかに安倍前首相ゆずりだ。
早くも内閣の行方に黄信号が灯った。
目の前の信号を見て進路をどう変えるか・・・、菅内閣は今ターニングポイントに立っている。

首相のノー天気風インタビュー出演に思う

2020年12月11日 | 政治
本日首相がインターネット番組で「こんにちわ、ガースーです」などと若干おどけた感じでインタービューに応じていたがこれには違和感を感じたものだった。
世はコロナ禍で不安と鬱屈の毎日なのだがこのノー天気ぶりはどこから来るのだろうか。
同時間帯に行われていた諮問機関代表者の記者会見はGoToトラベルキャンペーンの一時停止に言及し現況の危機感をあらわにしていたが当キャンペーンの生みの親ともいえる首相はそれでも何故か「どこ吹く風」といった様子だった。
それにしても首相は医療現場の逼迫度合いをどう認識しているのだろう。
大阪市や旭川市では既に防衛省に看護官派遣を要請しているがもうこの時点で医療破壊が起きているのではないか。
首相はいかほど医療現場の困窮を熟知しているのか。
いやいや、首相は既に状況を知り尽くしているのだが無理に虚勢を張って余裕のあるポーズをとっているのかもしれない。
しかし今やそんな時間すらないというのが現場の偽らざる実情だと思うが如何?

止まらぬ新規コロナ感染者数に思う

2020年12月10日 | 社会
コロナ感染者数の拡大がどうにも止まらない。
東京都の今日の感染者数は初めて600名を超えた。
ついこの前500名を超えて大騒ぎしていたのだが今日は600名の数字を聞いてもあまり驚かなかった。
感覚がマヒしてきたのかもしれない。
全国ではどうか、といえば2800名超である。
しかし医療現場は大変だ。
既に大阪市や旭川市では自衛隊に看護官の派遣を要請しているがこれとて限界があるだろう。
自衛隊看護官だって本来の業務があるのだから「打出の小槌」のような訳にはいかないと思う。
各自治体や中核医療機関は自助、共助意識を高め広域医療体制を充実させねばならない。
財政面の援助でいえば国は十分な予算は組んでいるというから自ら必要資金の獲得に動きそれでもままならないようであれば即座に声を挙げるべきだ。
それが首相の言う「自助」だと思う。
政府だってもっと鋭敏な感覚とスピード感のある行動が求められる。
こんな言わば有事の際に国会はのんびり休会というのは一体どんな感覚を持っているのだろうかと思う。
言行不一致も甚だしい。

「はやぶさ2」の里帰りに思う

2020年12月08日 | 社会
JAXAの宇宙探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」からの岩石や有機物を携えオーストラリアに帰還した。
その後オーストラリアからチャーター機で羽田へ、さらに専用トラックにて相模原にあるJAXAに里帰りした。
出発から数年間、数億キロの長旅を経て無事帰還ということだからこれは凄い快挙である。
野口宇宙飛行士などによるISSでの有人調査活動も凄いが「はやぶさ2」は全て遠隔制御によるものだからいわば人命リスクを伴わない宇宙開発活動である。
今後JAXAで「はやぶさ2」持ち帰りの物質や気体などの分析が進み太陽系の起源なども明らかになるかもしれないと言われている。
夢はますます膨らむ。
「はやぶさ2」の後継者も現れそうだ。
これで日本も立派な宇宙開発大国の一員と公言してもいいのではないか。
今度は成果をもたらしてくれるのだろうかと思うと胸がワクワクしてくる。


「鬼滅の刃」の大ヒットに思う

2020年12月06日 | 経済
今年の大ヒット商品に「鬼滅の刃」が挙げられている。
累計で1億2千部というからこれは凄い。
これが販売実数とすれば国民全員がほぼ購入したことになる。
全員はあり得ない、として10人に1人が買うとしたら平均10冊買った勘定になる。
これでもやっぱり凄いねぇ・・・。
それにしてもマイナス成長が続く出版業界が今年は一転プラスになるというから「鬼滅」の果たした役割は大きい。
もしかしたら紙媒体市場に消費者が戻ってくるというやや甘い見通しも漂ってくのかもしれない。
問題は「鬼滅」のようなキラー・コンテンツが今後も生み出せるか否かである。
それが分かれば苦労はないよ、ということか。(笑)
AIを駆使して編み出せないか?
心なしか紙媒体を応援している自分に気が付いた。
ノスタルジアはいつの世にも存在するものだねぇ。

NTTドコモの新料金プラン発表に思う

2020年12月04日 | 経済
NTTドコモが遅まきながら新料金プランを発表、政府の値下げ要請に何とか応えたようだ。
その内容を
①KDDIやソフトバンクと異なり本体で対応する(キャリアの乗り換え費用は発生しない)。
②20ギガ月額2980円はKDDIやソフトバンクに比して安価、新参の楽天とほぼ同額になっている。
③手続きは全てオンラインで行うこととする。
と整理してみた。
ライバル各社はこの後出しジャンケンに何らかの対応を迫まられるのではないか。
特に楽天はまだ本格的に事業を開始しているわけではないので出鼻をくじかれたように思うがそんなことはないのだろうか。
折角の低料金も色あせてしまったからねぇ・・・。
旧電電公社直系のNTTドコモが2980円プランを打ち出したことで政府はほぼ思惑通りに進んでいるとほくそ笑んでいるのかもしれない。
そういえばごく最近NTTドコモの新社長が持ち株会社社長とともに官邸まで就任あいさつに出向いている。
NTTドコモの完全子会社化もあったし・・・。
政府との間で「阿吽の呼吸」があったのかな?(笑)

今年のユーキャン新語・流行語大賞に思う

2020年12月02日 | 社会
今年のユーキャン新語・流行語大賞にはコロナ感染症対策として注意すべき点を簡潔に言い表した「3密」が選ばれた。
まさに順当だと思うが命名者と思しき小池東京都知事のセンスには敬服するばかりである。
それはそうとして対象以外にベストテンに選ばれた流行語にコロナ禍由来がなんと多いことか。
「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン〇〇」「GoTo キャンペーン」などもみなそうだ。
いかにこの1年コロナウィルスに悩まされ、付き合わされ、翻弄されてきたか・・・、今さらながら本当に痛感させられる。
今日もテレビを見ていて感じるのは今になっても「ゴール」が見えないことだ。
もしかしたら来年の流行語大賞もコロナ禍関連がのさばっているのかもしれない。
GDPが2年続けて対前年比でマイナスなーんてことはないでしょうね。(すでにもう今年はマイナす成長が前提で喋っているのだが)
それともコロナ禍関連銘柄はこの世から消え、バラ色の世界が広がっているのだろうか、・・・。
これこそ「神のみぞ知る」ということなのかも知れない。


今国会の会期終了に思う

2020年12月01日 | 政治
今臨時国会は12月5日で会期満了、年明けの通常国会まで閉会する予定だ。
世はコロナ禍という一大国難の最中にある。
「その対策などはいくら審議してもし尽くせないほど山積している状況だがこの「素知らぬ感」はどこから来るのだろう。
政府・与党は予算編成に全力を尽くすというが巷では年を越せるかどうかを危ぶむ生活困窮者が増えている。
医療事業者からは疲弊がピークに達しているという声もある。
来年度予算も大事だが今やらなくてはいけないこと、決めないといけないことがたくさんあるのではないか。
やっぱり政府・与党の本音は防戦一方の「GoTo キャンペーン」の失政や「桜を見る会」関連の説明責任を回避したい狙いがあるのだろう。
この辺りは野党側も一定の自制が必要だがそれ以上に政権を担当する与党の責任は重大だ。
野党から攻められるから国会開催は忌避しようというのであればそもそも政権を担う資格などない。
与党内部からもっと改革精神が生まれてもいいと思うのだがそれが見られないのは本当に残念だ。