Haste not, Rest not

二度と返ってこない今の自分の気持ちを積み重ねる部屋。

長期的視野

2011-02-28 23:36:40 | 仕事
今の会社に入って、1年が経ちました。

昨年の2月、私は前の会社をほぼ怒りの勢いだけでやめました。
それから今の会社への就職が決まるまでの約1週間、先が見えない不安との闘いでした。
今ふり返ればたかが1週間なのだけれど、
先の全く見えない日々って、人生で初めてだったかもしれません。
仕事が決まらなかったらどうなるんだろうって。
ある程度安定した仕事があるというだけで、世の中の人々が本当に幸せに見えた。

運良く今の会社に拾ってもらえて、
多少なりとも不満はあっても、
あの仕事のない不安な日々を経験したおかげで、
あの日々の苦しさに比べたら
そんな綿埃みたいな不満で今の会社をやめようとは全く思いません。
ありがたい環境で働かせてもらってる。
本気でそう思う。
仕事も楽しい。

だけど、このままだといつか行き詰まる日が来てしまう。

最近、漠然とだけど、よくそんな風に思う。

去年の2月、会社をやめたとき、
尊敬する先輩に相談したら、
「私があなたの歳なら間違いなく看護師の資格を取る」と言われた。
目の前の生活ももちろん大事だけれど、
そうやって目先のことに追われる現場で埋もれて欲しくない、と。
もっと大きな仕事をしなさい、と。
看護学校に通って資格をとって、知識を身につけて経験を積んで、
それから介護の現場に戻ってきても遅くない、と。
待遇の差も含めてね。

それを聞いたとき、
まずは目の前の生活のことが先だと思ったし、
看護師なんてあたしには寝耳に水ってなもので、
理系が超苦手な私にはとても現実的な話には聞こえなかった。
その先輩も、私のことを過大評価しすぎている節があったし。

結局は、とりあえず今の会社に就職。

現場に埋もれている、といえばそうかもしれない。

でも、介護の世界でまっさらな新人のあたしは、
そうやって今は経験を積んで行かなければいけないと思ったし、
今もそう思う。

だけど、習うより慣れろのこの世界で、
日々働いてさえいれば黙っていても技術は身に付いていく。

時間がかかって仕方なかったリネン交換が早くできるようになったり、
入浴介助で利用者さんに「気持ちいい」と言ってもらえたり、
前は苦手だったオムツのあてかたが苦もなくできるようになって、
最近特養上がりの先輩に「この施設で一番上手」って褒めてもらっちゃったりして、
そういうひとつひとつの技術が、小さな事でも回数を重ねるごとに上達していくのは単純に楽しい。
利用者様との接し方も、コツをつかんで円滑になったり。

けれど、技術って、誰でもやれば慣れるし上手くなるものだから。

そういう意味で、今は上達することに快感を覚えていても、
それだけでは行き詰まる日が来る、と感じるようになった。

そして、就職からちょうど1年たった2月14日の夜勤。
話していて尊敬するようになった準夜勤の先輩から、
「看護師をとりなさい、絶対そうするべきよ」と言われた。

全く同じことを、この1年を隔てた同じ時期に、尊敬する先輩2人に言われると、
妙な巡り合わせを感じる。

仕事なんて、向上し続けなくても、
日々の職務を8時間きっかりこなして、生活に必要なお金を貰うだけでいい。
仕事のストレスで体をつぶすくらいなら。
教員をやめたとき、私はそう思った。
正直今も、その考えにおおきな変化はない。

だけど、あたしの性格なのかなんなのか、
そんなんでいいの?って思うのも本当。
もっとちゃんと向き合うべきなんじゃないの?って。

それに、最近特に今の仕事の将来性も考えたりする。
彼と一緒に暮らし始めたのも大きいと思う。

準夜の先輩も、
「夜勤のある仕事で体つぶして、ベビーが産めなかったら元も子もないじゃない」って。
(そのひとは、まるでそれがもともと日本語であるかのように、不自然なほどの自然さで「ベビー」、と口にする。)
体のリズムが崩れるから、排卵がちゃんとされなかったりして、欲しい時期にできなかったりするし、って。
そんな話聞いてしまうと、なんだかよけい重い。

そんないろいろいろいろで、
そろそろまともに人生ってやつに向き合わなくちゃいけない時期にきているのかもと感じる今日このごろ。
遅いかもしんないけど。
状況や環境が私にそうするように煽り巡っている感じがある。
大げさかもしれないけれど、不可抗力の巡り合わせみたいな。
こういうときに逃げたら、きっと変わるチャンスって逃げていくんだろうなあとも思う。

看護師に関しては、まだ何も具体的に決めてはいないけれど、
ぼんやりと、なんとなくだけど、そうなっていくような、変な予感めいたものもある。
高校のときに進学先を決めたときのように、
大学のときに教員になると決めたときのように、
進みたい道が見えただけで、まだ何も決まっていなくても、ちょっと進んだ気になるような、
そんな気持ちを、久し振りに心に抱いています。



書き殴るようにつづったのは久し振り。
吐き出せてすっきり。

目の前の現実は明日の仕事への不安。
だけど、そんな毎日を重ねてばかりもいられない。
もう少し、明日よりも、ひと月先よりも、未来を見つめていかなくっちゃ。

酒田

2011-02-28 22:30:58 | たいせつなひと
弾丸でしたが、土日に実家に帰りました。

彼と一緒に。



たまたま弟2人もそろっていて、
家族全員とのご対面となりました。笑



なんだかんだいって、
あたしがいちばん緊張を隠せずに動揺していたと思う。
お茶こぼしたりとか。苦笑


酒田に行くことを提案してくれた彼、

なんだかんだ言いつつも時間を割いて彼を招く準備をしてくれた母、

昔は人一倍人見知りで、ひとと話すのも苦手で、
親戚で集まったりしてもぶっきらぼうだったのに、
彼に気を遣ってお酌してくれたりした上の弟、

ゆるーい自然体を装いつつも心の中ではそわそわしていたという下の弟。



みんなみんな、ありがとう。



今の状況に関して、私は間違っていることをしているとは欠片も思わないけれど、

特に母に関しては、反対されたまま顔も合わせられずにいたことが心のすみに引っかかっていたから

ほっとした、というのが本音。



ぶっちゃけ前の彼を会わせたときと全然反応違うしね 笑
よろしく伝えて、なんて全く言わなかったもの。

認めてくれたのかな。



酒田観光は、
おきまりの山居倉庫と、
初めての相馬楼と、
土門拳記念館。
(本間美術館は休館だった)

彼を付き合わせたみたいになっちゃったけど。。

お昼は平田牧場のとんや。
ここも実は初。
驚きの柔らかさ!おいしかった!



土門拳記念館、初めてまともに入って見たけど、衝撃受けた。
近かったら絶対もう一回行く。
ちょうど今やってる展示がまたよかった。
あんな素晴らしい展示、見に行かないと損。

やっぱり風景の写真がいちばんすき。
奥の奥まで引き込まれた。

切り取られた平面の静止画。
なのに、
どうしてあんなに深くて奥行きがあるんだろう。
どうして風に揺られる枝葉のざわめきや、水や雪の音や、静寂が聞こえてくるんだろう。
どうして日差しの暖かさやひんやりした空気が伝わってくるんだろう。

行ける方は是非。








なんということのない日常がいちばん幸せだってこと、
わかっているようで、いざその中に身を置くと
日々に追われてなんだかひたすら目の前のことでいっぱいいっぱいで、
だけどこの2日間、日常から少し離れて
月並みな表現だけど
そういう日常のかけがえのなさを再認識。

いろんな角度からいろんなことを考えて感じた、大切な2日間でした。




地雷

2011-02-20 11:06:12 | 仕事
踏まれた。

心の中でぶちギレて、

表情にはプチギレ程度に出してしまった。



でも今朝のことは正直私は1ミリも悪くない自信がある。



見えてるのに放置しといて利用者さん転んで骨折って寝たきりなったら誰がどう責任取るわけ。



多分他の職員さんに愚痴れば
「あ~いつもだよ」とか言ってくれたと思う。

でもだからこそ誰にも言う気にはならなかった。

陰口の同意になど生産性はない。
本人に伝わるならまだしも。

だけど周りも私も諦めている。

言ったところで人はそうそう変わらない。

だったら関係にヒビ入れるリスク背負うメリットはない。



私は本人に直接何でもハッキリ言える性格ではないけれど、

だからって本人のいないところでとっかえひっかえ悪口言いたくはない。

職場の雰囲気悪くするだけだし。



まったく無関係な第三者に聞いてもらうことはあるけれど。



人間だから、考え方や優先順位が違うのは当たり前。

だからいいとこはいいと認めるべきだし、

悪いとこばかり陰で言い合うのはもううんざり。



だからよっぽど聞いてほしかったけど誰にも言わなかった。



聞かされる方はいい気持ちしないのわかってるから。


とかいって、攻撃されたくないからとか面倒なことを避けたくて本人に言う勇気がない私がいちばんずるくて弱いのだけれど。



ああ嫌。

ナチュラルハイ

2011-02-15 13:37:05 | たいせつなひと
今日は夜勤明け。

そしてこれから施設のイベントで残業。

9時に上がって、
小一時間かけていったん帰って、
シャワーして、
お洗濯して、
ベランダに干して、
お昼食べて、
今、また会社に向かう電車の中。



昨日の昼から起きっぱなしで、
喉の奥がぴりぴりしていて、
ちょっとお腹もゆるいけど、

前向きな気持ちで会社に向かえるのは、

寝不足でちょっとおかしなテンションになっているからではなくて、

仕事の合間にくれた電話で、

あなたがくれた

思いがけない

この上なくあたたかな

『あたりまえ』のおかげだよ。