はきだし。
彼の病気について。
原因不明のため、経過観察となりました。
今後は半年ごとに定期検診。
周年祭のとき、退職したナースさんが遊びに来てくれました。
前々から彼のことでは相談に乗ってもらっていたので、
話を聞いてもらいました。
私の、彼への思い。
私自身は、この先もずっと彼といたいこと。
万が一のときは、看取る覚悟もあるということ。
彼の生き方は、尊重したいこと。
それがたとえ、彼の寿命を縮めることになっても。
覚悟した上で、それでも一緒に生きていくつもりであること。
ナースさんは、私の話を聞いた上で、
入籍に向けて、待つんじゃなくて自分から働きかけた方がいいよ、と言いました。
そして最近、ナースさんから以下のようなメールをいただきました。
「結果だけに捕らわれることなく、○○さんの「思い」が伝わって欲しい!です。
愛情を同情にすり替えられないように。
この間、少し話を聞かせてもらって、○○さんの「思い」、私には伝わったからね。
彼氏サンも大丈夫。応援しているよ。」
病気のことをあまり大げさにしてほしくないという彼。
だから、私からは病気のことについてはなるべく触れていません。
だけど、いつまでもうやむやにもしていられない。
たとえば、彼の気持ちに変化が訪れて、手術する、となったとき。
他人のままでは、同意書にサインもできない。
そばにいるのに。
万が一のとき、他人のままなら、ICUにも入れてもらえないかもしれない。
一緒に生きているのに。
籍を入れる入れないなんてどうでもいいことと思うこともあったけれど、
現実はそうじゃないんだな、って。
なんだかそう思ったら、やりきれない。
よりによって病気になったのがなぜ彼なのか、
悔しくて、悲しくて、叫びたいけれど。
でも、絶対泣かない。
少なくとも、彼の前では。
あたしが笑顔でいなくっちゃ。
大切な人のためなら、人はいくらでも変われる。
もともと後ろ向きなあたしも、前向きな、笑顔の明るい女の子になれるはず。
そう信じて。