演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/07/23 芸協若手特選会“二ツ目勉強会”(お江戸日本橋亭)

2007-07-23 | 芸協定席見ブんログ
春風亭昇々…『子ほめ』

春雨や雷太…『新・寿限無』

雷門花助…『百川』

春風亭鯉枝…『タマはネコ科』

桂平治…『源平盛衰記(木曽義仲まで)』

《お仲入り》

神田きらり…『寛政力士伝 谷風の情相撲』

新山ひでや・やすこ…「めおととふうふ」

昔昔亭笑海…『一眼国』


神田きらりさんのブログにこの会のチケットプレゼントがあり、それを頂くことができました。
先日の「花伝舎寄席」も平治師匠のHPで頂いたもので、こういう企画は本当にありがたいことです。
きらりさん、ありがとうございます

開場前に日本橋亭前をブラブラしていたら、昇々さん、雷太さん、鯉斗さんの姿があり、誰が開口一番かワクワクしながら開演を待ちました。

開口一番は昇々さん。めくりには【開口一番】と書いてあるだけで、名前がなく自己紹介から。
『「昇」るという字に、人「々」のびとです』
これに似たエピソードがあるんですが、ココでは書けないので知りたい方は私に直接ご連絡下さい
昇吉さんと比べて元気さは昇吉さんの方がありますが、手の使い方や仕草などは昇々さんの方が上手いと感じました。

雷太さんは「寿限無」かと思ったら、寿限無が長い名前の外国人女性と結婚するという創作。
雷太さんが作ったのかな?そうだとしたら恐ろしい才能ですよ!
場内も笑いの渦に包まれていました。

花助さんの「百川」は一回聴いただけでは若い人の理解を得られないかもしれませんが、言葉の意味が判れば勘違いの連続の噺で本当に面白い内容です。

鯉枝さんは新作かな?「十二支来院」と同じく動物病院を舞台にした内容ですが、ちょっと客席の反応は冷ややか。
年配客が多い日本橋亭では「十二支来院」の方がウケたような気がします。

平治師匠は「青菜」をやる予定だったそうですが、知り合いのお客さんが「聴いたことある」ということで『源平』になりました。
平治師匠の「青菜」も魅力ですが、源平は林家三平師以外は聴いたことがないので、それはそれで良かったと思います。
地噺ですから脱線に次ぐ脱線で、もう腹の皮が捩れるくらいに笑わせていただきました。

食いつきのきらりさんはいつものように“講釈の講釈”や“張り扇”の説明から。
張り扇の説明では『でやぁ~~~っ!!』が私に来ました!
ある程度予測していたとはいえ、やはりいきなり来るとビックリ
怪談の“うすドロ”より心臓がバクバクしてしまいました
ちょうど名古屋場所が終わった後だけに『谷風の情相撲』はタイムリーなネタで、場内のお客さんも十分満足の一席だったのではないでしょうか?

“我慢と辛抱”の抱き合わせ漫才、ひでや・やすこさんはこういう客層では大ウケでした。
特にやすこさんのはしゃぎっぷりが目立ちました!

トリは笑海さん。最近の高座は漫談やイマイチの「ぜんざい公社」だったのですが、今日の『一眼国』は初めて聴く噺で興味深かったです。
一つ目の人ばかりの村という、ある意味怪談ですが、笑海さんの風貌は怖さがあるものの噺は楽しく聴くことができました。
笑海さん、やればできるじゃないですか!
これからも期待します!!

20時30分の終演予定が15分も早くなってしまい、これだったら前座3人で鯉斗さんも出れば良かったのに…と1人ブツブツ言いながら日本橋亭を後にしました。
今日はきらりさんを昼夜拝見できて、大満足の1日でした