2024 年11 月18 日。実に久しぶりの国内旅行に夫婦で出掛けました。かつてはよく利用した関越自動車道を経由しての2泊3日の旅でした。
国内旅行なら行きたいと念願していたのは2箇所、仏都会津(古寺、さざえ堂、大内宿など)と出雲地方(出雲大社や一畑寺など)でした。そこに猛然と「割り込んできた」のが越後新潟です。前ブログにも書きましたが、石川雲蝶・小林源太郎の彫刻や絵画を拝観したいからでした。
どんな旅行だったのか、連れ合いが概略をコンパクトに押さえてくれました。
雲蝶の旅 福田緑
〔2024 年11 月18 日~ 20 日〕
11 月18 日(月曜日) 1日目
清瀬を7:08出発→ 途中で休憩を一度取る→堀之内IC で高速を下りる。
(1)永林寺 魚沼市10:55着
・演奏する天女像が有名
・欄間には鳥や様々な物語が描かれ、合計25点の絵画・彫刻がある。
・作品番号が実際の位置とバラバラで見つけにくかったのが残念
・蛙と牛の置物だけは撫でることができる。
・内部撮影一切禁止(販売用冊子あり)
・拝観客は最初私たちだけだったが後から二組ほど来た。
〒949-7403 魚沼市根小屋1765 ☎025-794-2266 拝観・見学可
(2)西福寺 魚沼市12:20着
・開山堂では女声のアナウンスを繰り返し聞くことができる。
・開山堂の天井には道元の物語彫刻があり、龍も彫られていた。
・開山堂の入口に大きな仁王像が一対立っている。
・内部撮影禁止(販売用冊子あり)
・観光客がバスで大勢来ていた。
〒946-0033 魚沼市大浦174 ☎025-792-3032 拝観・見学可
(3)龍谷寺 南魚沼市14:16着
・欄間彫刻2枚と障子を見る。
・内部撮影禁止
〒949-7251 南魚沼市大﨑3455 ☎025-779-2020 拝観・見学可
この後、魚沼から十日町の越後妻有農家民宿萬代へ行き、1泊
〒949-8615 十日町市中条甲1369 ☎ 090-3145-0106 FAX 025-757-1524
*食事が美味しい!
11 月19 日(火曜日) 2日目
(1)十日町市博物館
・国宝の火炎形土器40数点あり。
・展示に工夫がされていて見応えがある。
(2)本成寺 三条市
・雲蝶が住み込みで彫刻をしていた寺だが、焼けた後残ったのは赤牛のみ
・赤牛は行事のため拝観できず、雲蝶のお墓は見ることができた。
〒946-0033 三条市西本成寺1-1-20 ☎0256ー32-0008
拝観・見学要連絡(団体のみ受付)
(3)本成寺の塔頭(外観はどこも可能、内部拝観に要連絡のものだけ☎)
・蓮如院、猿の置物・雲蝶の位牌 ☎0256-32-5203
・要住院(ようじゅういん)作品出展中 ☎0256-33-1886
・静明院(じょうみょういん)軒の上と両脇に彫刻、獅子・本を読む老人など ☎0256-33-3103
・久成院門に獅子、亀の彫刻 ☎0256-32-4866
・本照院門に獅子、飛龍の彫刻 ☎0256-32-5220
・青蓮華院は見つからず ☎0256-34-2688
(4)五十嵐神社15:05着
・3枚の欄間彫刻、獅子と鳳凰はわかるが、あと一つはわからない。
『越後の名匠 石川雲蝶』(木原尚)の37頁と違う作品があった。
〒955-0107 三条市飯田 ☎0256-46-4007
この後、ホテルルートイン見附(中之島見附インター下車)で1泊、お風呂が良かった。
〒954ー0112 新潟県見附市上新田町160 − 1
11 月20 日(水曜日) 3日目
(1)貴渡(たかのり)神社 長岡市10:18着
・栃尾郷織物発祥の神様を祀る神社織物ができるまでの様子を彫っている。
・人物の表情がとてもよく彫られていて温かみがある。
・栃堀区事務所に駐車、すぐ近く
〒940-0145 長岡市栃堀4344 ☎0258-52-3521
(2)曹源寺 長岡市11:35着
・上記貴渡神社から乗車32分で着く。
・広い畳敷きの間に欄間が8箇所? そのうち2箇所は雲蝶作、他は小林源太郎作、作者不明も多数
・住職のお連れ合いが東京の方
・欄間彫刻を撮影(撮影OK )
・彼女の案内で奥の大きな地蔵尊のある一角へ
〒940-0241 長岡市北荷頃769甲 ☎0258-52-2791
(3)秋葉三尺坊奥の院へ12:58着
・雲蝶は烏天狗の3枚、源太郎が他の彫刻を担当した共同制作らしい。
・周囲を金網で囲っているため撮影には大変不向き、一眼レフなら編み目を通して撮影できたかもしれず、三脚を持ってもう一度訪ねたい神社。可能なら連絡をして門を開けていただきたいものだが…。
〒940-0227 長岡市谷内2(秋葉公園内) ☎0258-52-2318(常安寺)
・近くの食堂で昼食をとり、清瀬に帰宅、午後7時頃
旅の様子を資料や写真を元に3回のブログで紹介していきたいと思います。
その前に押さえておきたいのは、今回の旅のバイブル『越後の名匠 石川雲蝶』(木原尚、新潟日報事業社)です。お勧めの1冊です。