後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔769〕「びっくり箱通信」と「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」、2つのミニコミを紹介します。

2025年02月11日 | メール・便り・ミニコミ

  様々なミニコミが私どもの手元に届きます。世間的にはそれほど知られていないのですが、とても大切な問題提起をされているミニコミが多いのです。興味もたれた方がネットなどで検索されることを願ってこれからも紹介していきたいと思います。

 まずは「びっくり箱通信」(弦地域文化支援財団、隔月刊、8頁)です。作家の井上ひさしさんが山形の地に残した「東ソーアリーナ」の友の会が発行するミニコミで、丁度百号記念号です。井上ひさしさんの長女、井上都さんを中心に発行されているようです。
 記事としては、金平茂紀さんの「井上ひさしさんの芝居と世の中①」がおもしろかったです。金平さんがこんなに井上芝居にぞっこんだったとは。他には山田洋次、松元ヒロ各氏のコメントも掲載されています。

 次に登場するのは「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」(24頁)です。いつぞやカンパしてから送ってくれているようです。「ベルリン・ミッテ区の平和の少女像を守ろう!」(梁澄子)などの原稿も掲載されています。嫌煙禁煙運動でお馴染みの久野綾子さん(旧日本軍による性的被害女性を支える会)の「戦争を二度と起こさないで」に出合いました。


◆朝鮮学校生の苦しみは続く                     
  民族教育は在日コリアンの子どもの権利

                       前川喜平(現代教育行政研究会代表)

 4日、立憲民主党国会議員有志による「朝鮮学校に対する公的助成の
実現を目指す勉強会」が開かれ、23人の議員と約10人の秘書が集まった。
 僕は講師として招かれ、民族教育は在日コリアンの子どもの権利であ
り、国の教育無償化・修学支援からの排除や自治体の補助金停止は「官
製ヘイト」だという話をした。
 民主党政権による高校無償化の実施から15年。自公政権が設けた所得
制限の撤廃や私学生徒への増額が自公維間で協議されているが、朝鮮高
校生は依然として置き去りにされたまま、その苦しみは今なお続いて
いる。

 同じ日、僕は東京都新宿区の高麗博物館で、在日朝鮮学生美術展覧
(GAKUBI)の選抜展を見せてもらった。
 画面いっぱいに「テマリカタヒバ」が描かれた絵。「復活草」とも呼
ばれるこの植物に、作者は関東大震災で虐殺の犠牲になった人々の心も
復活してほしいという思いを込めたという。
 「とても、とても強い人」と題された立体作品は、血にまみれた角を
何本も突き出した人間の頭部だ。添えられた作者の言葉に「誰にも苦し
みを理解されない」とあった。
 前期の展示は3月16日まで、後期は展示を入れ替えて4月27日まで
開催。開館時間は正午から午後5時で月・火は休館。
 出展した生徒や美術教師・雀誠圭氏によるトークも開催予定だ。
               (2月9日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」より)


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