後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔67〕「4月1日電力小売自由化-原発電気はイヤだ、新電力を選ぼう」広瀬隆さんの提言です。

2016年01月11日 | 市民運動
 4月1日より電力小売自由化が始まります。我が家では原子力の電気は使わないということで、東京電力から東京ガスに切り替えました。たんぽぽ舎のメルマガに広瀬隆さんのそれに関するコメントが載っていました。これを参考にしていち早く行動に移したのです。
 広瀬さんは川内・伊方原発反対集会にも参加されていて、現地で早くからこの電力自由化問題に対して発言されていました。原発を廃止する絶好のチャンスだというのです。その肉声は実に熱いものでした。

●4月1日電力小売自由化-原発電気はイヤだ、新電力を選ぼう 
  関東地方のみなさま、東京ガスと電力購入の契約をしました
  但し、注意事項あり 広瀬隆

 関東地方のみなさま、広瀬隆です。
◯ みなさま、テレビコマーシャルでご存知の通り、東京ガスによる電力自由化の契約が、本日1月4日からスタートしました。 
 そこで本日、私は、ベストな東京ガスと、4月1日からの家庭電力購入の契約をしました。電気料金とガス料金の合算契約です。(私たちにとって、電力自由化の闘いの目的は電気料金の問題ではありませんが)、電気料金をたくさん払ってきた人には、有利です。
◯【注意】ただし、昨年7月に、東京ガスは東北電力と提携して、「大口電力需要家向けに電力を販売する会社を設立する」と発表しました。ガス輸入などでも協力するのでしょう。 
 直接には、原発と関係のない提携ですが、まったく無関係でもありません。 
 そこで、東京ガスと契約する人は、特記事項欄に下記のように記入することが必要です。「東京ガスは東北電力と提携しているので、東北電力の女川原発または東通原発が稼働した場合は、本契約を破棄する」 
 この一筆を必ず入れてください。この文句で、東北電力に圧力をかけましょう。
◯ 何としても、91%の家庭から、電気料金の利益を得てきた東京電力を叩き、柏崎刈羽原発を廃炉に追いこむ必要があります。 
 東京電力は、巻き返しを狙っていますから、携帯電話会社などと提携して割安の電気料金値下げを発表するでしょうが、当然、東京ガスも、それに対抗して値下げを検討することになります。闘いが始まりました。 
 新電力の総元締めとなってきたエネットも、東京ガス+大阪ガス+NTTファシリティーズの出資会社なので推薦企業ですが、エネットは企業向けなので、家庭では契約できないそうです。
  ☆「事故情報編集部」より 2月28日(日)開催の「たんぽぽ舎第28回総会」記念講演で、広瀬隆さんが「続・電力自由化と私たちの態度-絶好のチャンスを活かそう」の「話」をされます。どなたでもご参加下さい。

 たんぽぽ舎の柳田真さんはメルマガで次のように書かれています。参考にしたいところです。(たんぽぽ舎メルマガ2682号)

●第1は、原発電気をやめることだ。そして、原発廃止へ早く日本を近づけることだ。
 5年前の東京電力福島第一原発大惨事で、私たちは痛感したはず。原発はもうやめようと。それを個人が電力供給会社の選択権をもつ日(4月1日)がやっときたのだ。真っ先に原発電気をやめよう。
 東京圏では、東京電力(柏崎刈羽原発)、中部圏では中部電力(浜岡原発)、関西圏では関西電力(高浜・大飯・美浜原発)、四国圏では四国電力(伊方原発)、九州圏では九州電力(川内・玄海原発)、北海道圏では北海道電力(泊原発)、東北圏では東北電力(女川、東通原発)と契約しないことだ。この5年間弱の事実は証明した-原発なくても電気は足りると。また、使用電力量を減らすことも大切だ。

 たんぽぽ舎のメルマガは無料配信です。たんぽぽ舎のHPを検索して、アドレス登録すれば1日に1,2回原発に関する情報が送られてきます。反原発・脱原発派にとっては必読の情報です。

〔66〕今時の成人式の右傾化の「風景」を見て考えさせられました。

2016年01月11日 | 市民運動
 2016年1月10日(日)、成人の日を翌日に控え、この日成人式が地元清瀬で開かれました。清瀬駅から徒歩5分にあるけやきホールでのことでした。昨年12月4日には、「戦争法廃止 きよせ市民の会」の主催で開かれた小林節講演会が600人近くを集め開かれたところです。
 私が所属する「清瀬・くらしと平和の会」の例会でこの成人式のことが話題になりました。今年の夏の参議院選挙では18歳以上の若者にも選挙権が与えられるということで、成人式でも選挙に関心を持ってもらおうということになったのです。
 当日の朝10時きっかりに、私は「戦争させない」「9条を壊すな」「原発再稼働反対」などのプラカードを持ってホール前に駆けつけました。会場から道路を隔てたところにいた仲間たちは10名ほどだったでしょうか。「選挙に行こう」「成人おめでとう」などの手作りのプラカード、戦争法について考えてもらいたいという模造紙に書いたものなどそれぞれ工夫を凝らしています。
 会場前の道路には着飾った青年たち数十人が晴れ着に身を包んで再会を喜び合う風景が広がっていました。女子は着物、男子は羽織袴という出で立ちが圧倒的に多いのです。しかし、出入り口の中央に位置取った一軍に目を見張り、心が波立つ違和感を持ちました。明らかに他とは違った羽織袴の10人程度の若者です。芸人でも着ないような金や銀、赤などの派手な色合い、頭髪はリーゼントで固めている者、「○○ヤマト」という幟を持った者までいます。右翼のデモンストレーションという雰囲気です。
 そうこうするうちに、旭日旗をかぶせた車に乗った若者が会場に到着しました。この旭日旗でしょうか、背中に背負って練り歩く者もいます。明らかに彼らの仲間の車が、私たちの前に立ちふさがるふうにも見えました。運転手はたばこを片手にした女性でした。
道路は多くの車の往来があるところです。彼らは車道の半分ぐらいはみ出して、私たちを威嚇、挑発するようにも見えます。教育委員会の人は彼らに対して極めて遠慮がちに見えました。何か小競り合いでもあったら一大事なので、私たちは声もあげずに、プラカードなどでアピールを続けました。
  私が到着する前に、出入り口付近の道路でアピールを続けていた仲間たちは、教育委員会の人によって道路の反対側に追いやられたようでした。ホールの敷地内というのが理由のようでした。ところが不思議なことに、シール投票らしき行動をとっていたある市民団体に対しては何のお咎めなしでした。

 私たちの行動は、係の催促で若者たちが会場に入っていくまでの、式典が始まる前の1時間ほどでした。果たして会場内では整然とした成人式が成立していたのでしょうか。
 集会後に公明党が近くの西友前でチラシを配り青年たちにアピールしていました。

 小学校教師33年、大学でも10年目という教育現場に長く籍を置いている私にはこの日の成人式の有り様が、さまざまな感慨を呼び起こしました。大多数は常識ある青年たちであるにしても、日本の現在の教育が彼らを生んでいるという事実に反省の念を禁じ得ないのです。

 成人式での右翼的な行動が清瀬だけではなく日本中に展開されているようです。ネットには動画や写真でこれらを見ることができます。草の根右翼のうねりはあらゆる機会を捉えて増長されていくようです。
 私たち、戦争をしない、させない意志を持った陣営に、何ができるのでしょうか。
 朝日新聞は成人式の様子を次のように伝えています。

●成人式会場の敷地内でけんかか 20歳男性重体 和歌山
朝日新聞(2016年1月10日)
 10日午後2時半ごろ、和歌山市手平2丁目の和歌山ビッグホエール敷地内で「知人がけんかして意識がない」と119番通報があった。和歌山東署によると、市内の男性(20)が20歳くらいの男に頭を踏みつけられるなどしたらしい。男性は搬送時は意識不明で、署が傷害事件とみて調べている。和歌山ビッグホエールでは午後1時から成人式が開かれていた。
新成人が蛇行運転、2人はねられ重傷 静岡の成人式会場
新成人2人が道交法違反の疑い 沖縄、成人式に参加直前
新成人が警察官の胸突く 公務執行妨害の疑い 北九州

 ネットで検索してみると、成人式に関して産経新聞が大きく取り上げています。右翼的な潮流は日本でここまで来たのかと慚愧に堪えません。
 ちなみに、清瀬の成人式の流れはわからないので、他の地域では成人式でどのようなことが行われているのか調べてみました。

●横浜市 平成28年「成人の日」を祝うつどい(成人式) 2016.1.11
 ・国歌斉唱
 ・市長あいさつ・横浜市会議長あいさつ
 ・来賓紹介
 ・新成人の誓い
 ・「成人の日」記念行事実行委員会紹介
 ・新成人へのメッセージ
 ・市歌斉唱