後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔387〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり⑬  ブドウ畑全体に網(ネット)をかける(矢部顕さん)

2021年08月01日 | メール・便り・ミニコミ
●矢部顕様
 今回は烏とのたたかいですか。
 それにしても1人でのネット張りとはすごいですね。その様子も写真にあるともっと驚きですが、これは1人では無理ですよね。福田三津夫


●福田三津夫様

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり⑬
 ブドウ畑全体に網(ネット)をかける

ブドウの房が色づいてだんだん熟れてきだすと、カラスがつつきに来ます。
味がついてきて美味しくなる時期を知っているのです。
匂いでわかるのでしょうか。カラスは、房につけた袋を破いて、ブドウを
食べるのです。

そうはさせじと、プラスティック製のカラスの死骸をぶらさげたり、入り込み
そうなところにネットを張ったり、玩具のピストルで脅したり、爆竹を鳴らしたり、
いろいろやってみましたが、どれも一時の効果しかありません。

年々、被害が大きくなってきました。昨年は50房以上をカラスにやられました。
そこで今年は、ブドウ畑全体に網(ネット)で覆うことにしました。





18m×36mの網をどうやって張って覆ってしまうのか、大勢の人が一緒に
持って「セイノー」で引っ張るのか。

近所のブドウつくりのベテランの人に聞くと、ナントひとりで張ることが可能だ
というのです。
やり方を教えてもらって、ひとりで張ることに挑戦しました。ホントにひとり
で張ることが出来ました。これにはビックリ。

もうカラスは侵入することはできません。
この作業をやっていたものですから、今年の袋かけ作業は時期が遅くなって
しまいました

プロのブドウつくりは、ほとんどがビニールハウスでの栽培なので、このような
心配はもともとありません。

矢部 顕

〔386〕「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり ⑫ブドウの房の袋かけ(矢部顕さん)

2021年08月01日 | メール・便り・ミニコミ
矢部顕様
連載12回目ありがとうございました。
葡萄の袋掛けという作業も炎天下大変なんでしょうね。でも自然の中で健康的ですかね。
当然ながら葡萄の色についてもかなり気を遣うのですね。やはり農家は大変ですね。福田三津夫



●福田三津夫様

「定年帰農」者のお米つくりとブドウつくり
⑫ブドウの房の袋かけ





ブドウの品種によって、最終的にはさまざまな色があります。
緑色のブドウ、紫色のブドウ、黒色のブドウ、他にもいろいろ。

ブドウが色づき始めると房を保護するために紙袋をつけていきます。
(ホントは色づく前にしなければならない作業なのですが・・・)

私の栽培しているのは「ピオーネ」という品種で、最終的には
黒色になります。緑色から、赤紫色になって、真っ黒になるのです。
「黒い真珠」とのニックネームもあります。

ところが、美しい黒色になかなかならないのです。
なぜか。昼と夜の寒暖差が大きいほど黒くなるのですが、この
あたりは地球温暖化のせいで寒暖差が無くなってきているのです。

標高の高いエリア(岡山県でいうと、県北の中国山地のエリア)で
栽培されているのは黒くなっています。

ですから、美しい黒色がこのあたりでは難しいので、ブドウの木を
植え変えて、他の品種に切り替えるところが多くなってきています。

多いのは「シャインマスカット」という品種への切り替えです。
緑色のブドウで、甘くて最近は市場でも人気で高値です。
が、私に言わせれば甘すぎてブドウらしい酸っぱさに欠けている
ように思います。

矢部 顕