後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔467〕憲法記念日の今朝届けてくれた西崎さんの憲法審査会ウオッチングを熟読したいものです。

2022年05月03日 | メール・便り・ミニコミ
 憲法記念日の今日パソコンを開けて目に飛び込んできたのが西崎典子さんの憲法審査会ウオッチングでした。4月27日(水)の参議院憲法審査会の報告でした。西崎さんの「持続する志」と日本国憲法に対する熱い思いがひしひしと伝わってきます。報告の最後は次のように書かれています。(再録)
■5月3日は憲法記念日。
私たち一人ひとりに尊厳があり、人権があって
大切な存在だと教えてくれる日本国憲法。いつまでも大切にしたい。

 彼女の思いを共有して、本日の有明防災公園での「改憲発議許さない! 守ろう平和といのちとくらし 2022憲法大集会」に参加してきます。〔後日報告予定〕

◆傍聴を続ける西崎より
BCCで知り合いの皆様にお届けします。
皆様発でさらに広めてください。

■4.7院内集会、田中弁護士の呼びかけ
「大切なのは傍聴して、中継を見て、議事録を読んで、審査会の最前線を知ること。
学習会や署名をして、選挙に勝つこと。
市民・法の専門家・学者・研究者、皆で頑張りましょう」

■さらに
「審査会委員に、ファクス・電話・メールで激励・意見・疑問などを届けましょう」

■審査会の内容
中川会長あいさつ
憲法第56条1項の「出席」に関する議論を中心として、各会派の総括的な意見表明を行います。
⇒共産党を除く6会派がオンライン出席は認められると表明しました。

以下に特徴的な意見を紹介します。
西田昌司幹事(自民)p.」2中~
注)この日も自民からはオンライン以外のことが出ます。特に今期で初めて「合区解消」に言及。
「世界の多くの国は憲法に緊急事態条項が記されている。…緊急事態に直面した場合、…
統治機構の運用を憲法上に規定する緊急事態条項について議論することが是非とも必要です。 
引き続き、合区解消・地方公共団体や緊急事態対応などの課題について
議論を前にすすめて行くのが国会、参議院憲法審査会の責務である…」

小西洋之幹事(立憲)
我が会派は、衆議院審査会のように見解の取りまとめを多数で行うことに
慎重な意見を表明した。憲法解釈は論理によって定まるものであり、
特に本件においては具体的な制度設計において更なる解釈の論及が求められる
ものであるからです p.4上
衆院憲法審の緊急事態条項の議論も、二院制における参議院の存在意義の一つである
参議院緊急集会の権能などの在り方を勝手に議論しているものであり、到底容認できない。p.4中

足立信也幹事(国民民主) p.7上
オンライン出席のうち、全議員に及ぶもの、すなわち緊急事態においては、三権の機能を維持するため、
権限が過剰にならないように、憲法への明文化が必要。緊急事態とは何かについても明文化すべき。

柴田巧幹事(維新)p.7中~9中
 注)討議ではただ一人「取りまとめ」(下記)を主張しています。
憲法上の論点について…何らかの形でこれまでの議論を重ねた結果を取りまとめ、
この審査会としての考え方を明らかにすべき。必要ならば、民主主義の原則である
多数決によって結論を出すという作業をいとうべきではないと考えます。
(注、民主主義だから早く多数決すべきだ、と今までも維新の委員何人かが繰り返して言います。
何回か議論したことにすれば、中味がなくても多数決すべきだ、というのが実際のところで
非民主主義的な態度に見えます)。

(以下、維新ならではの、いわば「信号無視を進もう説法」が満開。全文は【未定稿】でお読みください)。
予算成立までは審査会を開かないと言うあしき国会の前例に盲従した挙句、
開くにしても隔週というのはもはや許されないのではないか。
このままでは参議院はいらないと指摘されても胸を張って抗弁できないのではないか。p.8上
出席の概念、オンライン審議といったテーマが終われば、
直ちに緊急事態条項を集中的に協議すべきです。
我が党は、憲法改正の是非を問う国民投票(注※)を一日も早く実施すべきだと
一貫して訴えてきた。
現憲法は国民投票を経ていない。真に憲法を国民の手に取り戻すため、
憲法改正草案を取りまとめ、国民の判断を仰ぐべきです。
 (注※.国民投票法の討議も終わっていません。
本来は英国でEU離脱の国民投票が国を2分した例があり、慎重さが求められるはず)。

山下芳生(共産党)p.9中~11上
「衆議院の審査会で憲法56条がオンライン出席を認める「取りまとめ」をしたのは問題だ。
こうした衆議院の乱暴なやり方を受けて、参議院でもオンライン出席を議題とすること自体が大問題だ。
オンラインを審議にどう活用するかは、参議院改革協議会においても検討項目に挙がっており、
憲法審査会で議論する必要はない。

前回の審議で自民党の複数の議員が、オンライン出席の議論を超えて
緊急事態条項を加えることや自衛隊を明記することの議論に踏み込んだ。
憲法審査会を動かせば、自民党の改憲項目のすり合わせに向かう。これ以上動かすべきではない。

以上、審査会の意見表明でした。

■次に「戦争をさせない1000人委員会」のサイトを紹介します。
きれいなレイアウトで色々な観点から構成されています。特に改憲に関する
記事(連載)は、憲法や法の研究者が平易な言葉で書いていて

http://www.anti-war.info/watch/2204271/
【壊憲・改憲ウォッチ(9)】静かなる「憲法改正の動き」

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戦争をさせない1000人委員会

 


こちら⇩は、同サイトの中、新しくできた「ウクライナ侵攻(と憲法の平和主義)」の
チラシ(A4表と裏)です。憲法との関係が書かれ、街宣にも、
自分で読んでも役に立つでしょう。 頼めば送ってくれます。
http://www.anti-war.info/information/2204281/
新しいチラシ「どうかんがえる? ウクライナ侵攻」ができました

新しいチラシ「どうかんがえる? ウクライナ侵攻」ができました

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戦争をさせない1000人委員会

 


■5月3日は憲法記念日。
私たち一人ひとりに尊厳があり、人権があって
大切な存在だと教えてくれる日本国憲法。いつまでも大切にしたい。