本日は、9月4日。くしの日である。京都の櫛供養は安井金毘羅の「櫛祭り」が有名だ。境内に櫛塚がある。祇園に近いので京都美容組合が主催している。しかし本日ではなく、9月24日に近い月曜日に行われる。さすが散髪屋の休日の月曜日だ。それはその時書くとして、それまで「歳時記」を書く。
京都手帳を見ると今週は真っ白だ。空白週間である。なので、
宝塔寺に行って来た。昨年の検定の公開テーマが「京都の塔」だったので多宝塔のある宝塔寺は必須であった。重要文化財の多宝塔は屋根の瓦が、「行基葺き」で有名である。
しかしそれにしても、京都のお寺は、「宝」「龍」「法」のつく寺名が多い。宝鏡寺、宝積寺、宝憧寺、宝寿院、宝皇寺など。「龍」は、龍安寺、天龍寺、龍元院など。「法」は、法勝寺、法金剛院、法輪寺など無数だ。また、興正寺と興聖寺や、泉涌寺と涌泉寺など紛らわしい。法勝寺、法性寺、法成寺などは読み方も近い。蘆山寺の「蘆」は、「芦」なのか「櫨」なのか「盧」なのか「廬」なのか「臚」もあるぞ。蘆山寺は「廬」だろう。どうでもいい?
さて、宝塔寺。
日蓮宗中興の「日像」が寺格を上げた。室町時代に洛中を追放された日像が、極楽寺と言う真言宗のこの寺で、宗教論争に勝利し、鶴林院と変更し日蓮宗に改めた。道場破りのようなものだ。その後宝塔寺と改称した。
多宝塔。
日蓮宗独特の立派な本堂。
前回の、海宝寺・石峰寺に近い伏見区にある。