アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

568 欠番 デストロイヤー 追悼

2019-03-12 08:28:52 | 日記

筆者は、大のプロレスファンであった。

Dick Beyer.jpgデストロイヤー

世代は、力道山から豊登を経て馬場まで、外国人ならジーンキニスキーからビルロビンソンまでだ。デストロイヤーはAWA世界王者だった人で、その来日は衝撃だった。さらに当時NWAが最も権威ある王者で、バックドロップ(岩石落とし)のルーテーズからジャーマンスープレックスホールド(原爆固め)のカールゴッチという伝説のチャンピオンがいたからだ。そう簡単に来日はしてくれない。因みにWWWFにはブルーノサンマルチノがいた。彼は人間発電所というニックネームがあり、若い我々は毎日自家発電していた。因みに、銀髪魔はフレッドブラッシー、鉄の爪はフリッツフォンエリック、荒法師はジーンキニスキー、人間風車はビルロビンソン、殺人鬼はキラーコワルスキー、そして鉄人ルーテーズである。

力道山の画像250LouThesz.jpgルーテーズ

その中で、ザ・デストロイヤーは別格の存在でありその追悼の意味を込めて当ブログの568回は、欠番とする。

親日のデストロイヤーとか、和田アキ子の共演者だったからではない。

悪役・反則の無法者のデストロイヤーに憧れを持つからだ。我々の世代は、鬼畜米英の世代ではない。ルールを守り、最初は攻め込まれて殴られ蹴られ、遂には凶器をもってやられて血を流すまで辛抱する力道山に憧れを持った事も認めるが、規則に束縛されない無茶苦茶な外国人に対して、体制の規制・校則に縛られ鬱積していた少年時代の我々には真似できない自由さに憧れたのである。悪役にはなれない自分を、デストロイヤーのカッコいい悪役に憧れたのである。

「沖識名 プロレ...」の画像検索結果左から、吉村道明・遠藤幸吉・豊登・不明(力道山の遺影の前で)

しかし、少年から青年と成長するにつれて、微妙に分って来た。デストロイヤーは、①あの必殺四の字固めは、ロープ際で行いロープに逃げる可能性を残す。②試合前半はかける振りをするが本気でかけない。放送時間を気にしているのだ。③また、凶器は観客に見えるように使うが、沖識名(有名レフリー)には見えないように配慮する。ただし、後半は沖識名も見えていた。④四の字固めが裏返ると自らも痛い事がばれても勇気をもって使用していた。⑤凶器を馬場に奪われたら子供の様に泣いて詫びていた。

以上の結果、青年に達していた筆者は、世間で生きて行く処世術を学んだのだ。見つからない様に反則してでも世の中で生きて行くが、見つかれば謝れば良いのだ。最後は決して人気者とは本気で勝とうとはしない。逃げ道を用意してあげる。そしてやる時は自分の痛みを厭わずやる勇気も必要なのだ。

「沖識名 プロレ...」の画像検索結果沖識名を殴りつけるデストロイヤー

以上で筆者のデストロイヤー賞賛は終わる。後半の、「本当は良い人だった。」というのは、興味がない。決してデストロイヤーのテレビは見なかった。永遠の悪役ヒーローであって欲しかった。四の字固めは、素人でも我慢できると分かったし、ジャイアント馬場とは親友だとバレてしまった。そんな事はどうでも良い。ずるくて、隠れて凶器を使う卑怯な、素顔は不明の不気味なデストロイヤーよ!永遠なれ!涙

我々、小市民はあなたの本当のやさしさは、最初から分かっていましたよ!笑

 ところで、シャープ兄弟は、早川電機がスポンサーだったって知っていますか??

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567 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 ㉓ 宝塔寺

2019-03-12 08:24:41 | 日記

23番 宝塔寺

 

伏見区深草宝塔寺山町32

山号  深草山

宗派  日蓮宗

開山  日像

開基  藤原基経

本尊  三宝尊(釈迦如来・両界曼荼羅・日蓮・日像像)

 

石峰寺のすぐ南、京阪深草駅とJR稲荷駅が接近している辺りに山門がある。200mほど緩やかな坂を上り総門・仁王門と続く。平安初期の藤原基経が創建した時は真言宗寺院だった。その後、住職の良桂が日蓮宗に帰依し尊敬する日蓮直系の日像の廟所という事になり日蓮宗に改宗した。応仁の乱後再建されその当時の建造物が多く残っている。寺名も、極楽寺・鶴林院そして現在の宝塔寺と変遷した。正面の本堂は、貴重で典型的な日蓮宗建築物であり、京都では最古の日蓮宗関連の遺構である。また本堂右奥(南側)の多宝塔は、当寺唯一の応仁の乱以前の1438年の建造である。多宝塔とは、上下2層の宝塔だが、本瓦葺きの上層と行基葺きの下層という変化に富んだ造りで、間の塔身部分がとても細くそれでいて2層とも屋根の反りが見事な美しいものである。これを見たくて来たようなものだ。塔と本堂といずれも重要文化財である。

短時間だが、浮き浮きした気分で次に向かう。

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