31番 大御堂観音寺
京田辺市普賢寺下大門13
山号 息長山
宗旨 真言宗智山派
開基 義淵
正式名 観音寺
別称 普賢寺
本尊 十一面観音像(国宝)
京田辺方面に戻り、「蟹の恩返し」と国宝の「釈迦如来坐像」が有名な蟹満寺を見た後、大御堂観音寺を訪ねる。同志社大学田辺校舎の近くにある。ここは奈良東大寺二月堂の「お水取り」のお松明に使う「竹」を献上する事で有名だ。そして是非見たいのは、国宝の十一面観音立像を間近に見られるからだ。
創建は、白鳳時代と言うからかなり古い。そして東大寺初代別当良弁の時代に中興して伽藍が整ったと言う。やはり奈良の宗教世界との関りが深い。普賢寺と呼ばれていたその当時は、五重塔始め広大な敷地に壮大な伽藍を誇っていた様だ。室町末期に焼失して以来、大御堂のみとなった。しかし奇跡的に本尊の十一面観音は奈良時代から今に至るまで残っている。その国宝を見る為に来たようなものだ。
本堂にお邪魔する。狭い堂内だが、威厳を感じる雰囲気の中、中央厨子に向かい手を合わせる。やはり御本尊は秘仏かと思って御住職にたずねたら、どうぞこちらへとおっしゃる。信じがたい事だが、内陣へ案内していただき、厨子の真ん前にお連れ頂き、どうぞご覧ください。と、ゆっくりまさに観音開きの厨子が開くと、目前に観音様が現れる。慈悲深いその視線に目が合うと、自然に手が合わされる。そして感動と言うより1200年の時を越えてここにおられる事を考えると、涙が出る。
仏様は女性でも男性でもないと言うが、やはり観音様は女性だ。ふくよかそうな胸、美しくしまったウエスト、薄布に覆われた下半身の妖艶さ。そして慈悲深い母の眼差し、どれも憧れの女性像である。セックスアピールと母への尊敬と同時に感じる。
親切な住職のお陰で、良い話と共に貴重な時間を過ごした。寺巡りはこのような出会いと感動があって誠に良い。
いよいよ石清水から西山へ