15番 龍吟庵
東山区本町15丁目812
正式名 東福寺 塔頭
別称
宗派 臨済宗東福寺派
本尊 宝冠釈迦如来
開基 無関普門
泉涌寺第一山門(これを総門と言う、因みに泉涌寺の山門を大門と言う)を出ると、すぐ左に曲がると住宅地を抜ける東福寺への近道がある。しかし迷う事間違いないので、東大路に一旦戻り南に折れて三差路を左に道なりに東福寺へ向かう。
言うまでもなく奈良の東大寺と興福寺から一文字ずつ取って寺名を付けた。
その第一塔頭「龍吟庵」は、寺域の東北紅葉の絶景ポイントである「偃月橋」を渡ると正面にある。東福寺3世無関普門の居住宅跡でもある。国宝の「方丈」が最大の見どころである。室町初期の現存最古の方丈建築物である。書院造に寝殿造りの風合いをとどめる貴重なものである。そして、東西南の三方の重森美玲作の見事な庭園群も必見だ。特に東庭は「不離の庭」(幼い無関普門が回復の見込みがない酷い熱病にかかり、山中に捨てられた時に2頭の犬が現れて狼からの襲撃を防いだとされる姿を石組で表わしている。)は、敷石が赤くいずれの枯山水庭園とも違う趣を見せている。いずれも京都検定的には必須の知識だ。
紅葉の季節である11月に期間限定で公開している。でも、例えば雪の積もる風景など見てみたいものである。
次は、雪舟寺へ