アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

443 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 金毘羅神社 櫛祭

2018-09-22 11:03:23 | 日記

櫛まつり 画像安井金毘羅 櫛祭

さて、明日月曜日は櫛祭である。安井の金毘羅さんの境内に、久志塚(櫛塚)が建立されたのが昭和36年なので祭の歴史も50年余りで京都ではかなり浅い。京都には、針供養・箸供養・だるま供養・筆供養など、日常品への感謝を表す行事も多い。

「安井金比羅宮櫛...」の画像検索結果「安井金比羅宮櫛...」の画像検索結果

しかし曜日を限定する祭は珍しい。主催の京都美容組合文化部の都合だ。説明するまでもなく、月曜日は散髪屋、パーマ屋さんのお休みだからだ。櫛(くし)、なので9月4日だった。運営の都合上9月第四週月曜日が定例となった。安井金比羅神社で行われるが、見所は時代行列である。古墳時代から現代まで主に女性の髪型を紹介する時代行列である。時代祭でも平安から維新までなのに、ここは日本史全部を網羅する行列だ。東大路から祇園新橋辺りから祇園会館まで練り歩く。殿(しんがり)は、舞芸子の「現代の日本髪」が勤める。何れも鬘ではなく地毛らしい。

「安井金比羅宮」の画像検索結果「安井金比羅宮櫛...」の画像検索結果

安井金毘羅神社は言うまでもなく崇徳天皇をお祭りしている神社だ。菅原道真と並ぶ本邦最大の怨霊である崇徳院は、今でも強烈な霊力を持っているとされる。近くの崇徳天皇陵は祇園花街の隣接地にあるが、今でも人通りは少なく心なしかうす暗く、携帯の電波も滞りがちである。

「崇徳天皇」の画像検索結果

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

443 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 今熊野観音寺 お砂踏み

2018-09-21 08:23:51 | 日記

四国八十八箇所観音霊場巡り、いわゆる「お遍路」という修行がある。

「お遍路」の画像検索結果「お遍路」の画像検索結果

多くの人が人生を見直す為や、安らかな余生・往生を願ってやってくる。筆者は、2度満願(全部回りきる事)している。勿論「車」でだが、全部徒歩で回ると最短で四十日かかると言われる。健脚な方でそうだから普通はそれ以上日を費や苦行である。車で回っていると「歩き遍路」の方を追い抜く。その時には心の中で手を合わせる事にしている。夏は学生が多いが、この季節は定年後の同年配かそれ以上の高齢の方達をよく見る。あくまでも自分の歩行速度を守りゆっくり歩く姿は、尊敬に値する。また昨今は外国人もよく見る。

「お遍路お砂踏み」の画像検索結果「今熊野観音」の画像検索結果今熊野観音寺


それをたった1日で回りきる方法がある。四国八十八箇所のお寺の砂を一ヶ所に集めて一つ一つ踏んで、同じ御利益を受ける「お砂踏み」と言う方法である。確か四国にも何番かのお寺でその様な事の出来るところがあった。全国各地にあり一定の期間に限り行っているようだ。足腰の弱った老人や若くても不自由な方には有難い。

「今熊野観音」の画像検索結果泉涌寺塔頭 「今熊野観音」の画像検索結果空海の掘った井戸


京都では。泉涌寺搭頭、今熊野観音寺で今日から「四国八十八箇所観音霊場巡りお砂踏み法要」として行われる。新那智山今熊野観音寺が正式名称で、九州や和歌山の熊野山に対して今熊野山という場所にある修行の地である。「今」とは「新」のことで、近くには新熊野神社と書いて(いまくまの)と読む神社があり、後白河上皇が勧請したものである。後白河上皇は元来の頭痛持ちで、この観音様に「頭痛封じ」を願った。現在では「ボケ封じ」でも有名だ。御本尊は空海自ら彫った観音像で秘仏である。

しかしそれは、学ばずに卒業証書だけもらうようなもので、OKパットだけ入れるゴルフ、ゴールテープだけ切るマラソン、現地に行かないお土産だけの旅、デザートだけのフルコース、はたまた前戯のないセックスである。
すべて物事はプロセスが大切であり結果が得られなくとも途中までの努力が称賛されるはずである。卒業証書やゴールテープなどは、そのご褒美でしかない。なくても良いのだ。

「ゴール」の画像検索結果


しかしあの時の「あれ」は、なくてはならない。子孫繁栄のため?失礼

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

442 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 知恩院 彼岸会

2018-09-20 08:27:12 | 日記

「暑さ寒さも彼岸まで」今日は彼岸の入りだ。

京都は各寺院で彼岸会の催し物が行われる。お盆以来の重要行事である。彼岸とは、言うまでもなく、向こう側(彼岸)の事で、現世もしくは俗世間(此岸)に対して、「涅槃」のことである。この七日間は、涅槃に至る為、つまり悟を得るために必要な6つの徳(六波羅密)の、修業に当てる。そして彼岸の中日は、先祖を供養するという事である。

「彼岸」の画像検索結果

涅槃は、西方にある。

ちょうど真西に太陽が沈むこの頃が一番「彼岸」(涅槃)までの距離が近いとされる。まさに「悲願」でもある。
付き物は、ぼた餅、おはぎである。どちらも同じもので、秋は萩の時期なので、おはぎ。春は、牡丹の時期なので?ぼた餅。

そんな事だ。

「彼岸」の画像検索結果「おはぎ」の画像検索結果


筆者は、「おかみそり」(出家)を済ましているので、仏教徒である。しかし悟りとは程遠い日々を送っている。この時期だけでも、門徒らしく振る舞う事にする。

「知恩院」の画像検索結果

知恩院では、今日から27日まで「彼岸会」とし先祖の回向を受けている。

知恩院はご存知、法然上人が開いた「浄土宗」の総本山である。政争・内部闘争に明け暮れ、貴族のみの宗教と化した比叡山延暦寺で修行した法然は、南無阿弥陀仏を唱える事のみを教え、迫害されつつ仏教を庶民の宗教に発展させた。その教えは、弟子親鸞に受け継がれ「他力本願」の本願に至った。いわば日本仏教界の革命児であった。

「知恩院」の画像検索結果国宝三門の内部(家光の寄進)

その教えの根本は、父からの教えだ。

「恨みをはらすのに恨みをもってするならば、人の世に恨みのなくなるときはない。恨みを超えた広い心を持って、すべての人が救われる仏の道を求めよ」

父が敵の夜襲により殺害された時の遺言である。

トランプ大統領や金委員長に教えたいものだ。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

441 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 豊国神社 例祭・献茶祭

2018-09-18 08:46:28 | 日記

京都には、戦国時代の三人の英雄、信長、秀吉、家康が、それぞれ神として祭られている。

「謙くん神社」の画像検索結果建勲神社

信長は息子信忠と共に、北野船岡山の建勲神社に祭られている。

菩提寺である総見院のある大徳寺の南、西陣を見下ろす小高い岡ノ上にある。

「豊国神社」の画像検索結果

秀吉は、ご存知「豊国神社」である。国立博物館横の方広寺と隣り合わせに立つ。国宝の唐門は元は伏見城か二条城から移されたもので、西本願寺か金地院を経てここにある。秀吉は死後直ぐに豊国大明神の勅許を受けるが、徳川の謀叛で秀頼が殺され大明神を剥奪された。明治維新まで豊国神社は放置された。

「東照宮金地院」の画像検索結果金地院内、東照宮

さて、その憎き家康は、ご存知大権現東照宮である。それが京都にもある。南禅寺塔頭、金地院内にある。金地院崇伝が、徳川家にゴマをする形で作った。??

「豊国神社」の画像検索結果


その豊国神社では、18日の秀吉の命日には「例祭」そして本日19日には、薮内家による「献茶祭」が行われ神楽奉納も行われる。近所の「蓮華王院(三十三間堂)」や法成寺にも訪ねておきたい。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

440 あちゃこの京都観光日誌 新シリーズ「今からでも行ける京都歳時記」 敬老祭 地主神社

2018-09-17 08:12:23 | 日記

地主神社の「敬老祭」

清水境内の地主神社は、平安遷都以前からの由緒古い神社である。近年、「恋占い石」は科学的な検証で縄文時代のものと判明している。その神社で、年寄りを敬うお祭りが行われる。

 

本日敬老の日。

敬老?本当に嫌な祝日だ。法律では「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としている。何と馬鹿にした文章か。年寄りは若者から敬われおとなしくしておけ・・・。と、言わんばかりである。年寄りが敬われる存在か?長年社会に尽くして来た年寄りばかりでもない。

「敬老祭」」の画像検索結果

そもそも兵庫県の野間谷という山村で、村長が戦争で若者がいなくなった村の行事として始めたらしい。その頃は、55歳以上の者を老人としていた。今ならかなり違和感がある。筆者は64歳だが、まだまだヤリタイことがいっぱいある。私は「人生ゴム紐論」だと思っている。50歳寿命とすれば、15歳くらいが元服、20歳までに結婚して、40歳で孫を見て老境に入る。この人生をゴム紐にして100歳に伸ばせば、30歳くらいが成人だ。20歳なんかは子供だ。55歳~60歳の定年前でやっと大人の実感が出る。従って60歳の還暦くらいで年寄り扱いして欲しくない。

「元気な老人」の画像検索結果「元気な老人」の画像検索結果

何より自分が老人だと思っている人などいるのか?「私はもう年寄りですから。」というが本心は違う。その証拠に、電車で席を譲ってもらって喜んで座る人がいるか?よほどの不自由がある場合以外、遠慮するではないか。内心「年寄り扱いしやがって・・・。」と思っている。

「元気な老人」の画像検索結果敬老の日は、不必要だ。

さて、清水寺境内の地主神社で「敬老祭」が本日ある。縁結びの京都最大のパワースポットである地主神社の地は太古の昔から沼地の中の陸地にあって「蓬莱山」と言い中国の不老不死の山に因む。 また大田大神という長寿の神様を祀る事から、本日70歳以上の方に「長寿箸」とお守りを授与する。台風21号の被害でしばらく参詣を中止していた様だが、本日は予定通り2時からお祭りがあるようだ。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする