これまた戦争映画のTVバージョン。
見たくなった動機は、やはり「レプリカの戦車の出来具合」(笑)
前回お話した映画「プライベート・ライアン」の際に、「映画の中の戦車」と言うHPを紹介しました。
実は、「プライベート・ライアン」を見た後に色々HP検索して「映画の中の戦車」と言うHPをたまたまヒット、そこで色々な「映画に登場してくる戦車」を見つける事ができました。
そこで一番目を引いたのが、この「バンド・オブ・ブラザーズ」に登場する「ヤークト・パンター」
それがきっかけでこの映画を見る事に。
この映画、実話ベースの映画で、米軍第101空挺師団のノルマンディー上陸作戦前から西部戦線の終戦までを描いている。
戦車はとても良くできていた。
「実車」と言ってもいいくらいw
しかし、それ以外に引き込まれたのは、この映画に登場している米軍兵士達は、すべて実在・もしくは実在した人物、と言う事。
主人公の第101空挺部隊E中隊率いるウィンタース少佐を中心に描かれている。
当然実在の人物であり、倒れていった仲間達もまた実在した人物達。
つまり、「再現映像」に近い内容。
当時の体験をベースに作られているから記憶の食い違い等があり、100%真実とまでは行かないにしても、ノンフィクションと言っても過言で無い映画。
戦争の恐ろしさと生死を分けた運・不運を垣間見ることができる。
戦争映画である以上、「どうやって撮ったの!?」と思うような凄惨なシーンも当然出てくる。
そして、かなりリアリティが追求されていて、戦場を飛び交う銃弾の風切り音なども再現されている。
全10話、それぞれオープニングとエンディングに、当時の兵士経験者が回想を語る。
最初はこの人達とこの映画との関係がわからなかったが、彼らが実際に101空挺師団で戦って生還した人達らしいと、映画が進む度にわかってくる。
彼らの回想が、各話に於ける「実際の戦争の真実」なのだから、決して軽い映画ではない。
最終話のエンディングで、彼らがこの映画で回想を語っているもう一つの理由も知ることができる。
その時、またひとつ感動を覚えた。
「戦争映画はジャンルじゃない。」と言う人もいるだろう。
でも、ハートに訴えるものがあるかどうか、このブログを読んでしまったら、せっかくだから見て見ましょう(笑)。
生き残った人達の貴重な実体験を、ビジュアルで戦後世代に語りついでいる、それがこの映画と言える。
コメント
- まめ八 [2010年9月8日 21:08]
- こんばんわ。
“バンド・オブ・ブラザーズ”は勿論見ましたよ。!(^O^)
あのT-55改造のヤクパンは本当に良く出来ていましたね。ヤクパンにしてはちょっとサイズが小さいのが気になりましたが。。。(;^_^A
その他にも、このドラマにはマーダーⅢやⅢ突、Sd.kfz.251、Sd.kfz.222など多数のドイツ軍レプリカ車両が登場しましたね。私の場合にはレプリカ戦車自体もさることながら、そこに乗っている戦車兵や擲弾兵、それに車両にごちゃごちゃと載せられている装備品や塗装、ヨゴレなどに目が行ってしまいます。
モデラーの悲しい性ですね。!(^O^)
(つづきます) - まめ八 [2010年9月8日 21:16]
- (つづきです)
この作品で印象に残っている場面は、主人公がドイツの少年兵を撃ち殺してしまいトラウマになってしまった場面と、降伏したドイツ兵にタバコを勧めたあとにジュネーブ条約を無視して射殺してしまうシーンです。
戦後、60年を経てアメリカもようやく少しずつ自国の戦争犯罪を認めようという雰囲気がでてきたのかな?と感じています。
ドイツ人と日本人だけが悪であり、アメリカとイギリスが常に正義であるという歴史観が少しずつでも訂正されていく事を望みます。
戦争指導者はともかく、前線で戦っている兵士の大部分は極普通の人たちであり、戦争が終わって家に帰ることだけを望んでいるだけなんですよね。だから、彼らに“悪”も“正義”もあるはずが無く、また、もしその判断が個人的に出来ても任務であるならば“悪”だろうが“正義”だろうが自分が生き延びるためには否応無しにやり遂げなければならないのが戦争だと思うのです。
その認識があって初めて正義の戦争など何処にも存在せず、あるのは恐怖と破壊、そして悲しみと憎しみ、虚しさだけであることがアメリカ人にも理解できるのではないでしょうか? - EP82-SW20 [2010年9月10日 0:25]
>まめ八さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw
ご覧になっていると思いましたw
いやぁ、幅の狭いⅢ突も良くできていたと思いますw
マーダーⅢは実車らしいですね。
そのシーンは私も印象に残るシーンでした。
「硫黄島からの手紙」にも、似たようなシーンがありましたね。
「戦勝者=正義」では決して無かったという真実を、最近の映画では反映してくれていますね。
私が更に印象に残ったシーンを一つ上げたいです。
戦後のドイツに治安維持の為に駐留していた101空挺師団の兵士が、戦時中に敵同士だったドイツ兵と仲良く談話して警備に当たっている。
そしてその直後、別の仲間の兵士が車に撥ねられて「交通事故死」する。
少し前なら「敵同士」として殺し合っていたであろう彼らが、平和になれば仲良く身の上話をすることができる、という事実。
そして死と隣り合せという戦争を生き延びた強運の持ち主であっても、死ぬ危険が遥かに少ない平時で交通事故死という無情さ。
このシーンを上げたいとです。
あなたのブログにコメント投稿されたものです。