前回に引き続き、10年前の話題を取り上げてみます。
今回は10年前の話題として、映画「タイタニック」の話をしましょう。
「タイタニック」と言うと今は映画で有名ですが、それ以前の私の認識は、
・世紀の海難事故
・沈まないはずの超豪華客船
・大西洋上で氷山にぶつかり沈没
・生き残った人はごく僅か
くらいです。
沈没したタイタニックが見つかり、それを調査して沈没にいたるまでの経緯が随分明らかになってきたのが、この映画の公開前。
それらの謎に興味があった事や、CGと模型で「沈没の様子がリアルに再現されている」との前情報があり、この映画を見てみたいと思っていました。
私は女友達に誘われて付き合ったのですけど、彼女は映画に描かれているラブストーリー見たさ。
私はもっぱら「謎」の解明(?)とCGがお目当て。
動機はまったく違いましたね(笑)
動機こそ違っても結果的にはタイタニックでその女友達と意気投合して、それからいい感じで事が運んで行きました。
しかし、それから数年後に彼女とはブレイク。
だ・か・ら、ラブストーリーだけの映画なんて見る気になれない(苦笑)
話を本題に戻します。
ここに登場する主役とそのライバル。
片や下層階級のしがない絵描き。
片や上流階級の御曹司。
でも、この映画の見どころは、この二人と共に極限状態に置かれた人達の人間性を生々しく描いているところだと思います。
地位も名誉もお金も無い、その日暮の絵描きの主役。しかし心がとても豊か。
対する上流階級の御曹司は金と名誉と権力に溺れていて、とても卑しい心の持ち主に成り下がっている。
ヒロインとすれば、どちらの男性に惹かれるかは、一目瞭然。
でも、現代では「楽で贅沢な暮らしができれば相手の心が貧しくてもいい。相手が早死にしてくれれば莫大な遺産が入るから、若いツバメでも囲って・・・」というしたたかな計算をする女性もいるだろうけど・・・(苦笑)
特にタイタニック沈没の際、様々な人間模様が浮き彫りにされていますね。
自らの責任を取って死を選んだ船長と設計者。
ちゃっかり救命ボートに潜り込んで生き延び、一生汚名背負ったまま死んでいった造船会社の社長。
我先に、と救命ボートに亡者のようにしがみついてくる人々。
そんな「非人間的行為」を良しとせず、船室に残って死を迎えた紳士・淑女・・・。
ライバルの御曹司が、金を渡して救命ボートを回してくれと船員に頼む。
一度はそれを受け取った船員が、自らの尊厳を取り戻して金を突き返す姿は、痛快そのものでしたねw
何もできないかごの中の鳥だったヒロイン・ローズが、主役のジャックに出会った事で力強く生きようとしている姿も良かった。
そして、忘れてならないのが、無駄と知りつつも乗客が平静を保てるように最後まで演奏を止めず波間に消えていった演奏者達。
自分があの場にいたら、人間性を保ったまま生き延びる道を選べただろうか?
愛する人を最後まで守りきることができるだろうか?
そんな事を深く考えさせられた映画でした。
エンディングに近づいた頃には、館内の女性客2/3はすすり泣いていましたね。
私も目が潤んでいました(^_^;)
コメント
- 五里霧中 [2007年11月24日 0:09]
- EP82-SW20さん、こんばんは。
私は豪華絢爛なタイタニック号にすごく興味があって観に行きましたね。
>館内の女性客2/3はすすり泣いていましたね。
私は号泣でしたよー。
泣きながら暗い館内歩くもんだから、つまづいて転んで、とっさに助けてくれなかった当時の彼氏に「きっと船が沈没しても助けてくれないんだわーッッ」って絡んで喧嘩になりました。。。
印象的だったのは、やはり最後まで演奏し続けた演奏者達、ベットで寄り添う老夫婦、一人助かったローズが自由の女神を見つめる姿も印象的でしたね。
あー観たくなってきました~。 - LUXEL [2007年11月24日 1:40]
- こんばんは。
映画タイタニックは残念ながら一度も拝見した事がありませんね。
映画タイタニックで有名なシーンは、レオナルド・デカプリオが船頭で羽ばたいている姿は、強烈なインパクトがあります。
この映画が公開した後にレオナルド・デカプリオの人気が上がった事が私の記憶に残っています。 - NOXIII DESIGN [2007年11月24日 16:23]
- こんにちは。懐かしいですね。
ジェームズ・キャメロンと主題歌を歌うセリーヌ・ディオン。そして何といっても異常なまでのレオナルド・デカプリオ人気。
その人気先行さ加減と、内容もラブストーリーメインという事で私も全く見る気すらありませんでしたが、ある時メイキング風景で何も無い港にCGで巨大客船が出現し、CGとは思えないほどの迫力で進むシーンを見て、最終日近くに東京有楽町の映画館へ見に行った事を覚えています。
そう!私もEP82-SW20と同じくCG目当てでした。 - ファシスト [2007年11月24日 18:53]
- こんばんは。
>しかし、それから数年後に彼女とはブレイク。
沈まないはずの恋も・・・
世の中、完全なものがないから魅力的なんですよね。
生きてる間に「死」を受け入れるのには、でっかい船といえど
沈むまでの時間は短いと思います。
一瞬の映像でしたが、ベットで震えていた老夫婦が鮮明に残っています。 - EP82-SW20 [2007年11月24日 23:04]
- >五里霧中さん、こんばんは。
コメントありがとうございますw
タイタニックの船内は、確かに豪華そのものでしたねw
彼に絡んでしまったのですか・・・あの映画を見た直後では、わからなくも無いなぁ。
私の彼女も実は3回もつまずいて、その度に私が手を差し伸べてました。
結局最後は手をつないでのエスコートでしたけど(苦笑)
10年後の今改めてDVDでみてみると、いい映画だったなぁ、と思いますねw。
>LUXELさん、こんばんは。
コメントありがとうございますw
船首のシーンは本人達以外すべてCGだというのだから、驚きでしたね。
これからDVD等でこれをご覧になるのでしたら、できれば親しい女性のお友達と一緒がいいと思いますよ。
同じ様に感動すれば、進展の可能性大です。
但し、私の様に沈没する可能性も大です(^_^;) - EP82-SW20 [2007年11月24日 23:05]
- >NOXIII DESIGNさん、こんばんは。
コメントありがとうございますw
NOXIII DESIGNさんは技術系の様ですから、ラブストーリーよりCGメイン、というのは納得できますねw
私も前情報でのCGの話が無ければ、誘われても見には行かなかったと思います。
ラブストーリーって、実際は作られたように進まないものですからね(苦笑)
>ファシストさん、こんばんは。
コメントありがとうございますw
私の場合、タイタニックカップルでしたからね、結局沈む運命だったのかも知れないですよ(^_^;)
やはり、受け入れるにしても目前に迫った死に恐怖を抱かない事は本能があるからまず無理でしょうね。
自殺願望がある人とか恐怖で神経が参ってしまった人でもない限り・・・。 - -.-; [2007年11月26日 18:57]
- こんばんは。
懐かしい映画ですね、私はラブストーリーばかりの映画が
好きでないので・・・、私の心の中に一番深く残ったのは
あの状況で演奏し続けた人達でした。
自分の残された時間を自分ができることをしようって思う心。
それでもなかなか平静と保つなんてできないことですよね、
そんな彼らは自分のしてきたことに堂々と誇りを持てる
素敵な人たちというように私の目には映りました。 - EP82-SW20 [2007年11月27日 20:23]
- >-.-;さん、こんばんは。
コメントありがとうございますw
私も演奏者達の献身的な行動にはかなりのインパクトを受けました。
これは今回の映画の脚色されたストーリーでなく、実話だったらしいと後で知り、更に感動しましたよ。
このジャックとローズのラブストーリーも、実話だったら更に感動が高まったと思います。 - 五里霧中 [2008年1月6日 18:41]
- こんにちは。
昨日の深夜、タイタニック観ました~。今日寝不足です(=_=)。。。
やっぱり豪華絢爛、目の保養になりました。
私がタイタニックに乗っていたら…絶対パニックになってさっさと海に放り出されてます。
眠れないから観たのに興奮してさらに眠れなくなってしまいました。。。
家族愛や船員さん達(演奏家たちも)の責任感。
タイタニックについては、話が尽きませ~ん。 - EP82-SW20 [2008年1月6日 22:35]
>五里霧中さん、こんばんは。連続コメントありがとうございますw
そうですねぇ、私がパニックになった五里夢中さんとタイタニックに乗っていたら、おそらく頬をパチンと叩きます(笑)
それで落ち着いてくださいねw
五里霧中さんがタイタニックについて盛り上がれるお相手が見つかると良いですねw- シンクロ [2008年3月30日 0:20]
- ここに来ていきなりこんなにタイタニックの事を掘り下げられるとは、素晴らしいです☆保険金がらみの件も圧倒されてしまいましたよ、もうびっくりです。今日で私も5回目ですが、観る度に観点が違って同じものを観ていても成長具合で新たな発見が多い映画です。また感動しました♪
- EP82-SW20 [2008年3月30日 22:01]
>シンクロさん、こんばんは。 連続コメントありがとうございますw
いやぁ、タイタニックはミステリーがらみもあるのでなお更興味深いテーマだったのですよ。
私は今回TVでは見ていませんが、DVDは記念に持っています。
見直したらやはり目がウルッとしていまいますよ(苦笑)- シンクロ [2008年4月1日 1:11]
- 返事見ました☆また来ます。こちらこそ面白い情報など、ありがとうございました!
- EP82-SW20 [2008年4月1日 22:17]
>シンクロさん、こんばんは。 再びコメントありがとうございますw
よろしかったら、また遊びに来て下さいw
あなたのブログにコメント投稿されたものです。