エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

霜柱と鴨

2014年01月18日 | ポエム
ここのところ、朝が寒い。
冷え込んでいるからであろうか、車のフロント硝子には霜というより、空気の結晶が貼り付いている。

霜が降りて、その霜が凍りついていると車を直ぐに走り出せない。
溶かしてからでないと視界が不明瞭になっているから危険なのだ。

結晶は、比較的視界が明るいし早く溶けてくれる。
それでも、やはりエンジンが温まらないと暖気が出てこないから、溶けるのには時間がかかる。
夜・・・フロント硝子に新聞紙で覆いを作っておくと大丈夫なのだが、寒さに負けてそこまでは出来ない。
余程、朝の時間が大切の場合だけ、そうしておく。

とまれ、朝が寒い。







「水叩き鴨池の面騒ぐ立つ」







霜柱はしっかりと伸びている。

けれど、大概は誰かが踏んだ形跡がある。
かくいうぼくも、踏んで喜んでいる一人である。



踏むと、キュッキュッと音がして楽しい。
ただし、踏んでいるのは男だけ。
女は、そんな真似はしない。
男はやはり幼いのだ。



朝、件の鴨池に行ってみたのだけれど、鴨は暴れていた。



寒さの中で、日なたぼこをしている鴨もいて、夫々だ。
その夫々が、飛来した時期を暗示する。

日向ぼこをしている鴨ほど、早目にこの池に飛来している。
余裕を見せているのである。
と・・・勝手に想像して楽しんでいるのである。



      荒 野人