エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

くぐもった一日

2014年01月26日 | ポエム
終日、くぐもったような気配に覆われた。
はっきりしない一日であった。

大気が激しく沈殿して、ぼくは沈殿して濃密になった空気の中を歩いた。
空気は「くぐもった」感じで、大分重かった。

視界は一日中不明瞭であったし、視界も深かった。
春の曙でも無く、春の靄でもない。
くぐもった空気に覆われたのであった。

けれども、ここ数日は暖かい日が続いている。
明日も、雨が朝まで残るけれど今日よりも更に暖かいと予報されている。



太陽は終日傘を被ったかのように、ぼんやりとしていた。
そうか、氷河期の太陽はこんな感じだったのか!
すると、温暖化の太陽はどうなるのだろうか?
そんな事を、漠然と思っていた。

A地点からB地点に移行する場合、こうした日々が繰り返され、やがて温暖化が固定されるのだろうか。
してみると、昨日の気候は怖しいではないか。
くぐもって冷えて、太陽がその冷えを修正し、また冷えて修正する。
繰り返すと云うことは・・・怖ろしいことであるのだ。




「くぐもった空気の重さ梅早し」




俳句はなかなか詠めない。
感動が薄れていくからである。




      荒 野人