未明から沛然と雨が叩きつけているのである。
気温も急激に下がって、ぼくは知らぬ間に毛布を掛けていた。
夏薔薇も見頃が終わり、青嵐が世間を洗っているのである。
今日は終日雨だという。

せめて、薔薇と青嵐の575をお読みいただきたいのである。
多少は気分が優れるかもしれない。

デジブック 『薔薇そして青嵐』

立花さんは俳句結社「からまつ」同人である。
作風が既に出来ている。
羨ましい限りである。

かくいうぼくは、まだ悩み多き作句である。
俳句の世界では、まだまだ蕾にもなりきれていないのである。

「嗚呼、この句は野人のだな!」
と言われてみたいものである。
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荒 野人
気温も急激に下がって、ぼくは知らぬ間に毛布を掛けていた。
夏薔薇も見頃が終わり、青嵐が世間を洗っているのである。
今日は終日雨だという。

せめて、薔薇と青嵐の575をお読みいただきたいのである。
多少は気分が優れるかもしれない。

デジブック 『薔薇そして青嵐』

立花さんは俳句結社「からまつ」同人である。
作風が既に出来ている。
羨ましい限りである。

かくいうぼくは、まだ悩み多き作句である。
俳句の世界では、まだまだ蕾にもなりきれていないのである。

「嗚呼、この句は野人のだな!」
と言われてみたいものである。

荒 野人
床しくもあり
だげしかし
豊かに美しく
咲き競う
毛細血管のような
すじが見える
拍動さへ
聞こえてきそうだ