今日は「2.11同時多発テロ」があってから、8年目に当たる。
2001年9月11日。
世界が順調に軍縮・平和に向かっていた世紀を、戦争の時代に引き戻した事件であった。
20世紀は、二つの大きな大戦と地域紛争の世紀、戦争の世紀であった。
21世紀は、そうであってはならなかったのである。
平和の世紀であるはずだった。
平和の像が虚しく見える。
右手に握られた「たいまつ」は平和のシンボルであったはずだ。
この事件以降、世界は混乱と戦争の時代に引き戻された。
いまや、アメリカが始めた戦争・アフガンもイラクも泥沼である。
ニューヨークが攻撃されただけではなく、ワシントン.DCもターゲットになってしまった。
ペンタゴンも攻撃された。
このときぼくはたまたまネットと繋がっていた。
リアルタイムでこの出来事を知ったのだった。
グラウンド・ゼロ・世界貿易センタービルの再開発は、新たな世紀への仕切り直しをシンボルできるのだろうか?
オバマ政権に期待したい。
世界を平和の世紀に導いていってほしいものである。
さて、ぼくは2.11から、もう一つの出来事を想起するのである。
それは、チリの軍事クーダターである。
中南米では9.11はチリで1973年9月11日に発生したアウグスト・ピノチェトらによる軍事クーデターを指すのである。
当時、チリはアジェンデ政権が社会主義への移行を促進させていた。
民間企業の国営化を早急に移行させる政策が、実業界や軍部の反感をかった結果のクーダターであった。
国営化を急ぎすた結果だとの指摘もある。
性急に過ぎたというのである。
利権の保持は、いつの時代も守旧派の限りない命題である。
アジェンデである。
彼は、クーダターに抗して政府の宮殿で壮絶な銃撃戦を展開、射殺された。
この時、政府が内外の同志に伝えた暗号文は「サンチャゴに雨が降る」だった。
この雨は、攻撃されている!との暗号だった。
「サンチャゴが攻撃されている!」
ぼくたちは、この事件をテレビの速報で知った。
その夜、ぼくたちは「アジェンデ」を追悼して安酒場で酒を飲んだものだった。
「ベンセレーモス」を歌いながら、滂沱として涙がこぼれた。
祖国の大地深く
怒りが沸き上がる
Desde el hondo crisol de la patria
Se levanta el clamor popular.
Ya se anuncia la nueva alborada,
Todo Chile comienza a cantar.
歌のワンフレーズである。
この歌はアジェンデ率いる人民連合のテーマソングである。
庶民の生活の苦しさからの解放は、道半ばで終わった。
クーデターの首謀者、ピノチェト将軍が政権を把握する。
ピノチェトである。
チリの軍事クーデターは、ぼくの青春をシンボルする出来事であった。
アメリカ同時多発テロは、ぼくの壮年をシンボルする出来事であった。
今日は、ぼくにとって記念碑的な一日である。
そして、平和を希求する一日でもある。
この攻撃で生命を奪われた御霊に哀悼の誠を捧げる。
ぼくは思う。
宗教に起因する紛争は極めて根源的な争いであることを承知しつつ、宗教指導者の人間性に期待したいのである。
ローマのヴァチカンに通じる道は「和解の道」と呼ばれている。
正面に聳え立つのは「サン・ピエトロ寺院」である。
もう「十字軍」はいらないのである。
然り!「聖戦」もいらないのである。
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荒野人
2001年9月11日。
世界が順調に軍縮・平和に向かっていた世紀を、戦争の時代に引き戻した事件であった。
20世紀は、二つの大きな大戦と地域紛争の世紀、戦争の世紀であった。
21世紀は、そうであってはならなかったのである。
平和の世紀であるはずだった。
平和の像が虚しく見える。
右手に握られた「たいまつ」は平和のシンボルであったはずだ。
この事件以降、世界は混乱と戦争の時代に引き戻された。
いまや、アメリカが始めた戦争・アフガンもイラクも泥沼である。
ニューヨークが攻撃されただけではなく、ワシントン.DCもターゲットになってしまった。
ペンタゴンも攻撃された。
このときぼくはたまたまネットと繋がっていた。
リアルタイムでこの出来事を知ったのだった。
グラウンド・ゼロ・世界貿易センタービルの再開発は、新たな世紀への仕切り直しをシンボルできるのだろうか?
オバマ政権に期待したい。
世界を平和の世紀に導いていってほしいものである。
さて、ぼくは2.11から、もう一つの出来事を想起するのである。
それは、チリの軍事クーダターである。
中南米では9.11はチリで1973年9月11日に発生したアウグスト・ピノチェトらによる軍事クーデターを指すのである。
当時、チリはアジェンデ政権が社会主義への移行を促進させていた。
民間企業の国営化を早急に移行させる政策が、実業界や軍部の反感をかった結果のクーダターであった。
国営化を急ぎすた結果だとの指摘もある。
性急に過ぎたというのである。
利権の保持は、いつの時代も守旧派の限りない命題である。
アジェンデである。
彼は、クーダターに抗して政府の宮殿で壮絶な銃撃戦を展開、射殺された。
この時、政府が内外の同志に伝えた暗号文は「サンチャゴに雨が降る」だった。
この雨は、攻撃されている!との暗号だった。
「サンチャゴが攻撃されている!」
ぼくたちは、この事件をテレビの速報で知った。
その夜、ぼくたちは「アジェンデ」を追悼して安酒場で酒を飲んだものだった。
「ベンセレーモス」を歌いながら、滂沱として涙がこぼれた。
祖国の大地深く
怒りが沸き上がる
Desde el hondo crisol de la patria
Se levanta el clamor popular.
Ya se anuncia la nueva alborada,
Todo Chile comienza a cantar.
歌のワンフレーズである。
この歌はアジェンデ率いる人民連合のテーマソングである。
庶民の生活の苦しさからの解放は、道半ばで終わった。
クーデターの首謀者、ピノチェト将軍が政権を把握する。
ピノチェトである。
チリの軍事クーデターは、ぼくの青春をシンボルする出来事であった。
アメリカ同時多発テロは、ぼくの壮年をシンボルする出来事であった。
今日は、ぼくにとって記念碑的な一日である。
そして、平和を希求する一日でもある。
この攻撃で生命を奪われた御霊に哀悼の誠を捧げる。
ぼくは思う。
宗教に起因する紛争は極めて根源的な争いであることを承知しつつ、宗教指導者の人間性に期待したいのである。
ローマのヴァチカンに通じる道は「和解の道」と呼ばれている。
正面に聳え立つのは「サン・ピエトロ寺院」である。
もう「十字軍」はいらないのである。
然り!「聖戦」もいらないのである。
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荒野人
当時のCIAは・・・今もなおですが悪いですね。
ウオーターゲート事件もそうですし、政治的なミッションも多いようですね。
小説は、読んでいません。
早速買い求めて読みます。
ご指摘ありがとうございました。
浅学非才であります。
多々不備の内容も多いかと存じます。
ご指摘やご指導いただければ幸いです。
今日は訪問いただきましてありがとうございました。