エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

結界石

2016年07月20日 | ポエム
無言の意思。
そういって良かろう。



ここから入ってはならぬ!
そう云っている、のである。







「送り梅雨日向で喘ぐ結界石」







豊島園駅の近くにある、田島山十一ヶ寺(たじまさんじゅういっかじ)である。
この十一ヶ寺は浄土宗の寺院群である。
各寺院は、浅草にあった田島山誓願寺の塔頭(たっちゅう)であった。



幾つかの寺院の入口、或いは境内の階段や坪庭の円月箸の上にそっと置かれている。
その意味を知らない者は、無遠慮に踏み越えている。
少なくとも、俳句をたしなむ者はそうであって欲しくはない。



結界を示す意味が無くなっている石もある。
風化すればするほど、古色蒼然とすればするほど沁みてくる。
けれど、誠に床しい意思表示である。



      荒 野人

明日から奄美大島に出かけて来ます。
大体、一週間。
奄美にいる間に、関東は梅雨明けですね。
夏バテなどなさいませんように!


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