エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

この冬の夕焼を詠う

2012年02月02日 | ポエム
この冬は、夕焼けを眺めたものであった。
それだけ西高東低の気候だった訳だ。

被災地や日本海側の豪雪被害は想像に難くないし、現にニュースの映像には胸が痛い。
太平洋側、とりわけ関東は乾燥し過ぎているのも頷けるのである。
それは悲しい。



音もなく涅槃に入りぬ冬夕焼



稜線に富士浮かびたる冬夕焼



そう言えば君忘れたか冬夕焼



ダヴインチが好んだ色や冬夕焼



入滅の時刻みたり冬夕焼



冬夕焼灯明一本足しにけり



その影の向こうに見ゆる冬夕焼



こうした思惟に満ちた夕焼けは、一個の生命を有しているかのようである。
この冬あと何回、冬夕焼を詠えるだろうか。




にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
 荒野人


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。