しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 ピレモン書 <一奴隷への愛>

2014-11-22 | ピレモン書

熟れ柿「ですから、もしあなたが私を親しい友と思うなら、私を迎えるように彼を迎えてやってください。」(17新改訳) 

ひとりの逃亡奴隷がローマで回心し、パウロに仕える身となった。

もしその主人・ピレモンが事情を知ったとき、「自分のところから逃げた奴隷を、師であるパウロが、私に無断で使っている、」と考えないだろうか。だからキリスト者としてそのようなこと(他人の奴隷を無断で使用すること)をしてはいけない、そこでパウロは奴隷・オネシモの解放を願う手紙を書き、それを持たせて本人を送り帰した、以上がいきさつである。

永遠から永遠にいたる神の救いの経綸を見、心はいつも神の宝座にあったパウロだが、ひとりの奴隷の運命を心配し、心を砕いて懇願の手紙を書き送るのをいとわなかった。

私たちが感動するのは、使徒の愛の高さとともに、その思いやりの深さである。それは(パウロだけでなく、私やあなたに宿った)キリストの愛そのものから発した行為に違いないのだから。
[札幌でも柿が・・ただし温室で]