「その後、ダビデはペリシテ人を打って、これを屈服させた。ダビデはメテグ・ハアマをペリシテ人の手から奪った。」(Ⅱサムエル8:1新改訳)
カナン原住民のなかで、ペリシテ人ほどイスラエルを苦しめた民はいなかった。サムソンも犠牲となり、サムエルのときは契約の箱が奪われ、先王サウルも息子たちと一緒にペリシテ戦で死んだ。▼このように手ごわい仇敵(きゅうてき)だったが、ダビデはこれに勝ち、屈服(くっぷく)させたのである。理由はただひとつ、彼が心から神を愛し、神により頼んだからだ。とはいえ、戦いは簡単でなかった。たとえば本書23章には、ダビデの勇士たちが名をつらねているが、彼らはほとんどペリシテ人との戦いで戦果(せんか)をあげている。しかもその戦いは激戦(げきせん)とよぶにふさわしいものだった。▼神に全面的に信頼したからといって、信仰者の戦いは容易(ようい)なものになるわけではない。いや、かえってより過酷(かこく)なものになることもありえる。だがそれが主のみ心なのだ。「しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネ16:33同)
勇みて戦え (インマヌエル讃美歌654) Mrs.C.H.Morris,1905
①勇みて戦え 主のため立つべき時となれり
御霊は力を与えて 先立ち戦いたもう
②みことば握りて戦え 悪魔は恐れて逃げん
血潮を見上げて叫べよ 汚れは跡なく消えん
③主イエスは いずこへ行くとも われと共にませり
いずこの果てにも 救いの教えは必ず勝たん
④戦い終わりて 御国へ集まる時来たらば
主イエスは我らに 常世(とこよ)の憩いを与えたまわん
*折返*
戦い始まれり 立てよ十字架の兵士 取れよ武器 進め今
義と不義との戦場 見ゆるは十字架の軍旗 頼れ主のちから
みな進め もろともに 勝ち歌、歌うまで