「私パウロが自分の手で、あいさつを記します。私が牢につながれていることを覚えていてください。どうか、恵みがあなたがたとともにありますように。」(コロサイ4:18新改訳)
パウロは異邦人も福音により救われるという真理を宣べ伝えたため、囚人としてつながれた。この決して妥協(だきょう)しない不屈(ふくつ)の信仰がなかったら、世界の教会は現在まで存立できなかったであろう。▼私たちは、使徒が暗い獄中から手紙を書き続け、それが当時の諸教会に読まれ、聖典として保存されて来たという事実を忘れてはいけないと思う。二千年にわたるキリスト教会は、手紙に啓示された神の救いのご計画を認め、それによって暗黒の力と戦い、今日まで生きてきた。西欧だろうとアジアだろうと、また地上のいかなる地域であろうと、祈りと涙により記された啓示の書なくして、存続することはできなかったし、これからもそうである。▼やがて終わりのラッパが鳴りひびき、天が開かれ、主が再臨されるとき、パウロが記した聖書が天に備えられたいのちの書から出ていることを知って、私たちは驚きに満たされるであろう。「また私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜が明けて、明けの明星があなたがたの心に昇るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。ただし、聖書のどんな預言も勝手に解釈するものではないことを、まず心得ておきなさい。預言は、決して人間の意思によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。」(Ⅱペテロ1:19~21同)