<おとうと>
という響きは
「おねえちゃん!」
といわれれば放っておけない
「やっかいな」―と監督も言っている
特別な単語なのです
だから
「おねえちゃん」と呼ばれたことのある人なら
だれでも きっと
泣きながら追いかけてきた弟を
振り払いたいのに振り払えず
結局、友だちとは別れて
弟の涙と鼻水を拭いてやって手をつないで帰ったときの夕焼けや
今なら「確信犯」と言われるだろう弟の
嬉しそうで甘ったれた、そして「ほらね」っていう憎たらしい
笑顔まで思い出されて・・・
そんな思い出がいっぱい詰まった
おねえちゃんと弟を吉永小百合さんと鶴瓶さんが
みごとに演じていました
そして、蒼井優ちゃんと加瀬亮くんが大切な家族の思いを
受け継いでいく
未来への希望
やさしく温かいあたりまえの家族と風景を
当たり前に生きられなかった弟を描いて
凝縮した映画です
でも、実際は経済的に余裕がないと、お姉ちゃんのように行くのかなぁとも思いました。
緑の家 全国に必要でしょうが自主運営は苦労が多いでしょうね。
「どこにでも一人はいるよな~」っていう台詞にドキッですよ
幸せについて考えさせられましたけど、「やっかいな家族という関係」があるから思いも深くなるのでしょうか…
和さんはお姉ちゃんというより、ずーっとおねえちゃまというイメージです(なぜか深い意味はないんですけど)
そういう存在が少なくなってきたので寂しいです