痩せるには飲み方が大事! 成分から見る「トクホの正しい利用法」(ライフハッカー[日本版]) - goo ニュース
こんにちは。医者から健康診断で「早く痩せなさい。1年前も痩せるって言っていたよね」とはっきり言われて悩んでいる「失業経験有り人事担当」田中二郎三郎です。猫の手も借りたいわたしは、通称やせるとうたっている「特定保健用食品」(飲料含む、以下「特保」)を複数飲用しています。
特定保健食品は消費者庁が人間の健康について、○○に効果があるといっても良いと許可を与えたもので、その数は実に1000点を超えます。ダイエット目的のものもあれば、血糖値の上昇を抑える、お通じを良くするなど実にいろいろな商品が特保として発売されています。
さて今回は、ダイエットに効果があると言われている特保製品について、どうして「脂肪を減らす」効果があるのか。製品別にどういう効能なのかを探ってみました。
1.花王 ヘルシア (有効成分 高濃度茶カテキン)
ダイエット特保の先駆け的商品で、「脂肪を燃焼しやすくする」をキーワードにしています。その仕組みは、消化器で消化され肝臓に到達した脂肪やもともと蓄積された脂肪をエネルギーに変える「β酸化関連酵素(もともと体内にある)」を有効成分の「茶カテキン」が活発化させる働きによって、「脂肪を燃焼→エネルギーに変換しやすくする」というものです。
CMでは飲用後に歩いて脂肪を燃焼させやすくするという表現が使われています。運動をしないと蓄積された脂肪がエネルギーに変換されないため、β酸化関連酵素と結びつかず、燃焼効果は薄くなります。つまり、飲むなら一日の運動を始める前の、できるだけ早い時間に飲むことが効果を最大限に発揮する方法です。
ヘルシアには数種類のバリエーションがでていますが、カテキンはもともと茶の苦み・渋みを構成するエキスなので、一般のお茶よりも数段渋い味わいが特徴です。そのため、これを嫌う人のために、まろやかバージョンや果汁炭酸飲料(ヘルシアスパークリングシリーズ)として売り出しているモノもあり、渋みを極力感じさせない味付けとなっています。
2.サントリー 黒烏龍茶(有効成分 ウーロン茶重合ポリフェノール OTPP)
いかにも脂っぽい中華料理を食べるCMで印象的な商品で、「からだに脂肪がつきにくい」ことを強調しています。その仕組みは、茶葉を半発酵させる過程で発生するウーロン茶特有の成分である「OTPP」が、小腸で脂肪を体内に取り込む「リパーゼ」の働きを抑制し、脂肪を取り込みにくくします。そして摂取した中性脂肪をそのまま体外に排出するというものです。
つまり黒烏龍茶の場合は食事の前後(脂肪を摂取するのと同時)に飲むことが効果を最大限に発揮する方法です。黒烏龍茶の味はヘルシアと同じく濃い苦めの烏龍茶を飲んでいるような風味です。ただしいつまでも後味として残る苦さではありません。
3.キリンビバレッジ メッツコーラ(有効成分 難消化性デキストリン)
初のコーラ製品での特保として大ヒットしている商品です。黒烏龍茶と同じく、「摂取した脂肪を吸収しにくくし、そのまま排出する」ことをうたっています。ただし、黒烏龍茶と違い、小腸で胆汁酸ミセル(脂肪が体内に取り込まれる時に変化したもの)を「難消化性デキストリン」が包み込み、そのまま体内に取り込むことなく排出することで、結果として胆汁酸ミセル(もともとは脂肪)を取り込みにくくします。
メッツコーラも黒烏龍茶と同じく、食事の前後(脂肪を摂取するのと同時)に飲むことが効果を最大限に発揮する方法です。なお難消化性デキストリンには、腸の調子を整える。血糖値の急上昇を抑える効果も認められています。味わいは開発者自身が認めているように、コカコーラゼロの味に近づけたとされており、強炭酸の爽快感で人工甘味料の不自然さを補っているようなイメージです。2番手となるサントリーのペプシスペシャルはメッツコーラのように強炭酸ではないため、甘みが強く出ており、好みが分かれるところです。
このように、脂肪というキーワードで着目しただけでも、特保にいろいろな効能があることがわかります。摂取した脂肪を入り口で抑えようとする黒烏龍茶やメッツコーラに対し、蓄積された脂肪にも効果を発揮するヘルシア。それぞれの特徴を踏まえて、最も効果が上がる飲み方をしましょう。運動しなければヘルシアの効果は半減しますし、脂肪をほとんど摂らないダイエットしている人には黒烏龍茶やメッツコーラを飲んでも妨害する脂肪がないので無意味です。
また、よく「特保を飲んでいるから食べ過ぎてもいい」と勘違いしている人がいますが、あくまでこれらの商品は「しやすくする」「しにくくする」だけで、完全に摂取した脂肪を吸収したりはしません。かといって飲み過ぎると、もともとある身体の機能を弱めることもあるので、あくまで適正量を正しい時期に飲むことが重要です。
これらはあくまで「補助」をしてくれるだけで、やはり適度の食事と運動です。...結局ダイエットの基本に立ち返ることになりましたね。
(田中二郎三郎)
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こんにちは。医者から健康診断で「早く痩せなさい。1年前も痩せるって言っていたよね」とはっきり言われて悩んでいる「失業経験有り人事担当」田中二郎三郎です。猫の手も借りたいわたしは、通称やせるとうたっている「特定保健用食品」(飲料含む、以下「特保」)を複数飲用しています。
特定保健食品は消費者庁が人間の健康について、○○に効果があるといっても良いと許可を与えたもので、その数は実に1000点を超えます。ダイエット目的のものもあれば、血糖値の上昇を抑える、お通じを良くするなど実にいろいろな商品が特保として発売されています。
さて今回は、ダイエットに効果があると言われている特保製品について、どうして「脂肪を減らす」効果があるのか。製品別にどういう効能なのかを探ってみました。
1.花王 ヘルシア (有効成分 高濃度茶カテキン)
ダイエット特保の先駆け的商品で、「脂肪を燃焼しやすくする」をキーワードにしています。その仕組みは、消化器で消化され肝臓に到達した脂肪やもともと蓄積された脂肪をエネルギーに変える「β酸化関連酵素(もともと体内にある)」を有効成分の「茶カテキン」が活発化させる働きによって、「脂肪を燃焼→エネルギーに変換しやすくする」というものです。
CMでは飲用後に歩いて脂肪を燃焼させやすくするという表現が使われています。運動をしないと蓄積された脂肪がエネルギーに変換されないため、β酸化関連酵素と結びつかず、燃焼効果は薄くなります。つまり、飲むなら一日の運動を始める前の、できるだけ早い時間に飲むことが効果を最大限に発揮する方法です。
ヘルシアには数種類のバリエーションがでていますが、カテキンはもともと茶の苦み・渋みを構成するエキスなので、一般のお茶よりも数段渋い味わいが特徴です。そのため、これを嫌う人のために、まろやかバージョンや果汁炭酸飲料(ヘルシアスパークリングシリーズ)として売り出しているモノもあり、渋みを極力感じさせない味付けとなっています。
2.サントリー 黒烏龍茶(有効成分 ウーロン茶重合ポリフェノール OTPP)
いかにも脂っぽい中華料理を食べるCMで印象的な商品で、「からだに脂肪がつきにくい」ことを強調しています。その仕組みは、茶葉を半発酵させる過程で発生するウーロン茶特有の成分である「OTPP」が、小腸で脂肪を体内に取り込む「リパーゼ」の働きを抑制し、脂肪を取り込みにくくします。そして摂取した中性脂肪をそのまま体外に排出するというものです。
つまり黒烏龍茶の場合は食事の前後(脂肪を摂取するのと同時)に飲むことが効果を最大限に発揮する方法です。黒烏龍茶の味はヘルシアと同じく濃い苦めの烏龍茶を飲んでいるような風味です。ただしいつまでも後味として残る苦さではありません。
3.キリンビバレッジ メッツコーラ(有効成分 難消化性デキストリン)
初のコーラ製品での特保として大ヒットしている商品です。黒烏龍茶と同じく、「摂取した脂肪を吸収しにくくし、そのまま排出する」ことをうたっています。ただし、黒烏龍茶と違い、小腸で胆汁酸ミセル(脂肪が体内に取り込まれる時に変化したもの)を「難消化性デキストリン」が包み込み、そのまま体内に取り込むことなく排出することで、結果として胆汁酸ミセル(もともとは脂肪)を取り込みにくくします。
メッツコーラも黒烏龍茶と同じく、食事の前後(脂肪を摂取するのと同時)に飲むことが効果を最大限に発揮する方法です。なお難消化性デキストリンには、腸の調子を整える。血糖値の急上昇を抑える効果も認められています。味わいは開発者自身が認めているように、コカコーラゼロの味に近づけたとされており、強炭酸の爽快感で人工甘味料の不自然さを補っているようなイメージです。2番手となるサントリーのペプシスペシャルはメッツコーラのように強炭酸ではないため、甘みが強く出ており、好みが分かれるところです。
このように、脂肪というキーワードで着目しただけでも、特保にいろいろな効能があることがわかります。摂取した脂肪を入り口で抑えようとする黒烏龍茶やメッツコーラに対し、蓄積された脂肪にも効果を発揮するヘルシア。それぞれの特徴を踏まえて、最も効果が上がる飲み方をしましょう。運動しなければヘルシアの効果は半減しますし、脂肪をほとんど摂らないダイエットしている人には黒烏龍茶やメッツコーラを飲んでも妨害する脂肪がないので無意味です。
また、よく「特保を飲んでいるから食べ過ぎてもいい」と勘違いしている人がいますが、あくまでこれらの商品は「しやすくする」「しにくくする」だけで、完全に摂取した脂肪を吸収したりはしません。かといって飲み過ぎると、もともとある身体の機能を弱めることもあるので、あくまで適正量を正しい時期に飲むことが重要です。
これらはあくまで「補助」をしてくれるだけで、やはり適度の食事と運動です。...結局ダイエットの基本に立ち返ることになりましたね。
(田中二郎三郎)
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