墨を読む―一字ひとこと 小学館 このアイテムの詳細を見る |
天気 あたたか春です
篠田桃紅 著 : 墨を読む
を読みました。
1913年生まれの、美術家(書家・版画家)の著者が
自ら書いた文字や、抽象文字について一言という趣向の本。
文章が、とてもシャンとしていて、読んでるこちらまで
背筋が伸びそうな、清廉な感じが漂います。
大正生まれの女性で、大正といえばもう歴史の範疇ですが
昔の上流階級で、厳しく正しくしつけられた一級品の女性は、
深く魅力的な精神性をもって、日本のみならず海外の人も
魅了してならないようです。
文章と一緒に登場する文字や抽象文字は
あなたの感性が試されます!
アメリカの美術館でいうと、MOMAに著者の作品が展示されていると
書いておけば、一筋縄では(自分に)入ってこないという事が
想像に難くないことでしょう。