天気 であたたか
NHKで日曜正午に放送している、関口知宏の中国鉄道大紀行を
必ず録画で見ています。
中国の大地を、西安目指して36000kmの旅です。
スタート地点から素直に行けば、数日で到着するのですが
世界最長片道ルートの鉄道の旅で、ウイグル自治区のラサを出発して
西安のゴールまで、中国中をグルグル回って2か月をかけて旅をします。
この番組の見どころは、旅人・関口宏の息子、関口知宏が
型破りな旅を展開するところです。
風光明媚な観光地を、おざなりに紹介するのではなく
ウロウロと紛れ込んだ農家の、飯炊きを手伝わせてもらって
夕食をごちそうになったり、街角で墓参りに行く家族に出会い
一緒について行き、墓で鶏が生贄のように絞められるのを、
目撃したりと、とにかくあり得ない偶然の数々です。
私は、旅はハプニングの連続だと思っていて
逆にハプニングのない旅なんて、まあ懐かしい言い方をすれば
クリープをいれないコーヒーのようなものだと思っています。
関口知宏の旅は、私のそんな旅感と重なっていて
まるで自分が旅をしているような気分になるのです。
もうひとつ、関口知宏の旅感と私の旅感の共通点があって
それが、今日のタイトル異郷有悟(いきょうゆうご)。
遠く遠く旅をして、たどり着いた異国の事を、深く知ってゆくのですが
旅が終わってしまってわかるのは、実は異国のことではなく、自国の事や
自分のことという意味です。異国にて我を知るのです。
関口息子よっ!!!そーーーーなんだよね。その通りなんだよね。
うん、うん、ああ、同じなんだね君もっ!!!と
すんごく、共感した言葉でした。
また、息子(関口知宏)は、すぐれた耳と音楽センスを持っており
初めて触れる、民族楽器(弦楽器)を、数秒で引きこなしたり
旅が終わるころには、片言で現地人を会話したり歌を歌ったり出来る
才能の持ち主です。
そんな、旅人の変化も楽しめて、とても楽しい番組です。
残り7回、何としてでも見逃さないようにしなくっちゃ!!
皆さんも、関口息子と中国の旅をお楽しみください。