Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

パーマネント野ばら

2011年04月08日 20時23分59秒 | ベリーの感想文(本・映画)
パーマネント野ばら [DVD]
菅野美穂
デイライト


天気         朝から夕方ようやく



小さなちいなさ半農半漁の町。
漁港の横に一軒だけある、美容院。
それが、“パーマネント野ばら”だ。
野ばらを経営するのは、菅野美穂演じるナオコの母。
ナオコは離婚の末、実家に戻り店を手伝いながら
娘を育てている。
野ばらの常連のおばちゃんたちは、
昨今見かけない、チリチリのパンチパーマを
みんなこぞってかけに来る。
世間から、まるっきり忘れ去られてしまったようなこの町は
なんだか妙に性に奔放で、女は皆逞しく
男は、最強のダメンズのみが生息している。
スナックを営みながら、ダメ夫に振り回される女、
数々の暴力男の後に、やっとであった優しい男はギャンブラーで
結局は破局を迎える女、ドロドロの愛憎劇を繰り返す
女達のなかで、一人ひっそりと妖精のように静かなナオコ。
内緒で付き合っている恋人も
この町には珍しい、まっとうな男だったが・・・・。


最近何かと話題の、西原理恵子の原作です。
作者の体験した、壮絶な結婚生活は有名ですが
似たような体験を日々繰り返している、登場人物達。
人間くさくて、憎めない彼女達が現実そのものであり、
優しくて、穏やかな平穏な愛は、きっと夢なんだ。と、
強いメッセージを感じました。
夢のような恋愛とは無縁でも、ドロドロの男女関係に
どっぷりつかっていても、しかし彼女達の強さは
彼女たち自身を、光り輝かせているように見えて、
だから、つらい現実もまんざら悪いもんじゃないなと、
思わせてくれる、面白くて、優しくて、少し悲しい物語でした。