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歌うクジラ 下 |
村上 龍 | |
講談社 |
天気 もっと晴れるかと思ったけど
村上龍 著 : 歌うクジラ(下)
を、読みました。
百十数年後の日本を冒険する少年アキラの物語は、
後半に入り、亡き父から託された使命を果たそうと、
さらに加速度をつけて、旅は続いてゆく。
壮大な旅の中で、未来少年アキラは何を感じ、
そして、何を見つけるのか?
当初この物語は、ipad で配信・発売され
物語にBGMなどを入れることができる、
まさに、この物語にピッタリな、近未来的な
ツールを介した物語として話題になりました。
この物語では、未来の道具や乗り物や、法律などが
頻繁に登場し、そのどれもは聞いたことのない
面白いネーミングでした。
奇想天外なストーリーで、まさにSF小説なのですが、
しかし、鬼才村上龍が伝えたかったことは、
やはり龍さんらしくシンプルで、
過去の世界でも、未来の世界でも、
人が生まれてくる意味は、そう大きく変わらないのかも。
何者でもなくても、生まれてきたからには
沢山見たり聞いたりするべきだ。
私も龍さんの意見に賛成です。